atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

2021年をどうやって過ごしていくかの話

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さて、新年も迎えたことだし、今年の方針を書いていこう。そんなことを思いつつ、日常が割と忙しくバタバタしていて、気付いたら2月だ。忌々しいバレンタインデーも近い。あ、言及しちゃった。触れないでおけば忘れることができたのに。。。失敗した。。。

 

そんなことはどうでもいいのだけど、とにかく時の流れは早い。あっという間に2021年も終わる。油断してると、ただ身体が老いて死に近づくだけだ。昨年に引き続き素晴らしい1年にするためにも、ざっくりとした方針を書いておこう。方針があれば、迷わないはず。。。

 

 去年のシステムを踏襲した上でのアップデート

年末年始は3日間だけ休みがあって9ヶ月ぶりに休んだのだけど、1日あれば十分だった。家でだらだらするのもずっとやってると飽きるし、毎日何かしらを生産する日々の方が充実している。気を抜くと寝巻きから着替えないまま1日が終わる堕落した私は、自己嫌悪に陥らないためにも働き続けた方が良さそう。

 

というわけで、去年作り上げた「毎日4時起き、毎日労働」のシステムは継続する。

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もう2月なので、今年も既に30連勤をしているが、体調は良い。体調が良いってことは、自分に合ってるということだ。学生時代はやたらに風邪ひいたり怪我していたけど、学校が嫌だったんだろうなあ。

 

もちろん同じサイクルを回し続けているだけでは進歩がない。バイト生活をいくら重ねても収入も階級も上がらないし、どんどん年老いていくことも考えると、むしろ退化していると言える。アップデートが必要だ。

 

では、何をアップデートしようか。4つ目のバイトを始める?いや、それは違う。そんなことをしたら身体も心も崩壊するし、大学やタイ語などを学ぶ時間も消失してしまう。量的なアプローチではなく、質的な改善を。今年の課題はそこにある。

 

テーマは、「いかに快適に学べるか」

去年新しい生活システムを構築して、それはうまく機能しているのだけど、勉強することに関しては最後までコントロールできなかった。習慣化しようとしてもなかなかうまく行かず、息切れしてしまう。唯一継続できたのはタイ語だ。ただこれはお金を払って週1回学校に通うという強制力があるからこそだ。もし独学していたら、おそらくタイ語も挫折していたに違いない。

 

意志力が弱いのは知っている。だから、頑張らなくてもなんとかなる方法を探しているわけで。どうやら勉強は早起きやバイトをすることよりも負荷が高いらしい。強敵だ。。。

 

でも、ここをなんとかしないと先に進めない。今の時代は流れが異様に早く、有名な「ライフシフト」でも、今までのように若いうちに学校を卒業し、一つのキャリアで生きていける時代じゃないと書かれている。つまり、社会人になってしばらく経ったあとでもう一度学校に入り直して新しい知識や技術を学び、別の職種に就くということが一般的になっていくと。時代のスピードがバンバン早まることで、今ある価値が陳腐化する速度も上がっていくのだ。(なので、今私が通信制の大学でプログラミングを学んでいる姿勢は、まさに時代の最先端なのだ!ワハハ。挫折しそうだけど。。。)学びを技化することは、これからの人生にとって大きな武器になる。

 

というわけで、今年のテーマは「いかに快適に学べるか」だ。それがうまく出来るようになれば、能力がドカンとアップする。そうすれば世界は広がるし、できることも増える。元々好奇心は強い方だから、快適に学ぶ方法をうまく見つければ面白い人生を送れるはずだ。1年かけて追求するに値する、素晴らしいテーマだ。

 

既に実験は始まっている

2021年になってはや1ヶ月が経過した。どうやったら快適に学べるかの実験は、既にスタートしている。別アカウントで学習報告をしたり、時間割を作ってみたり、人に目標を宣言してみたり。試行錯誤の日々。

 

その中で、とりあえずタイ語はなんとかなりそう。去年は基本的に週1のレッスンだけで、あとはちょろっと復習くらいだったんだけど、今は毎日少しずつ勉強出来ており、先日連続50日を達成した。特に苦もなく続いており、とりあえず6月に行われるタイ語検定の4級を受験したいと考えている。なぜ継続できているのかは分析中だ。ここをきっかけに他の分野にも応用していければ素敵。

 

それと、いくつかの本を読んだところ、瞑想が意志力強化に有効らしい。いわゆるマインドフルネスと呼ばれてる奴ですね。決してスピリチュアルな世界ではなく、科学的にも効果が証明されているそうで。これはちょっと面白いってことで、やってみることにした。スタートして1週間ほど経つが、こっちは油断すると挫折しそう。まあやるのはタダだし、意志力を使わないことばかり考えてもそれは節約しかしてない家計みたいなもので、収入を上げることだって考えていいわけだから。

まとめ

以上が今年の方針だ。飽きっぽいので具体的な抱負は一切持たない。意味がないし、足枷にもなる。あくまで、方向性のみ。

 

もちろん年末により快適な生活が手に入っていたら嬉しいけれど、実は試行錯誤の過程も楽しいので、気楽にやっていきます。

 

今年の振り返り in 2020

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コロナで世界中が大変だった2020年も、今日が最後だ。

 

別に新年を迎えたところでコロナが終焉するわけじゃないし、むしろ日本では感染者数が増え続けているわけで、状態は悪化している。それでもやっぱり年末は一つの区切り感が強い。振り返るには良い機会だ。

 

というわけで、ざっくり今年を振り返ってみよう。

 

試しまくった1年

今年はとにかく試行錯誤した1年だった。マシンガンを打つように好奇心に任せて動いてきた感じがある。もちろんうまく行ったものもそうでないものもあるのだけど、思いつく限り列挙してみよう。

  1. 42tokyo受験→落選
  2. toeic885獲得
  3. タイ語学習スタート
  4. インドネシア語学習スタート→目的を見失い挫折
  5. 東京通信大学に入学
  6. 毎日4時起き生活
  7. 毎日働く実験(3/30〜)276日連勤で終了
  8. 歯のケアの新しい習慣(歯間ブラシ、デンタルフロス
  9. トリプルワーク
  10. デイトラ(ウェブデザインは挫折、現在動画編集コースに取り組み中)
  11. 友人のyoutubeお手伝い
  12. このブログをPROにした
  13. solioで毎月の寄付

こうして書き出してみると、改めていろんなことをやってきたなぁと。収穫だったのは朝の4時起き生活で、これは今後も新しいスタンダードとして定着させていきたい。満員電車がない世界って、本当に快適ですよ。

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なぜ今年にそんなたくさんのことにトライできたかというと、コロナのおかげだ。コロナによって私の生きがいである「海外」がもぎ取られてしまった。これは結構なストレスで、海外から刺激や気分転換をもらっていた私には大きな穴が空いてしまった。さて、どうしよう。。。

 

出来ないものは出来ないのだから受け入れるしかない。コントロール可能なものに着手するのが残された道だ。非日常がダメならば、日常をアップデートするしかないぜ。。。ってことで、海外に行けない飢えを日々の生活にぶつけた。

 

そしたら好奇心が爆発し、まるで日常を非日常に変換するかのようにトライが始まった。実際に行動に移すと、フィードバックが返ってくる。それが望ましいものならば加速させ、イマイチなら修正する。日々小さく生活をデザインし続ける。これがとても楽しくて、気づいたら毎日4時起き、毎日労働スタイルになっていた。

 

自分自身への理解も深まった。放っておくといつまでも何もしない自堕落人間だが、うまくシステムを作ってあげるとちゃんと稼働する。根性論は一切役に立たない。気合ではなく、システム。

 

「なぜ人は試さないのだろう。(中略)試せば試すほど、人間はどんどん智慧を身につけていく。そして恐怖心が和らいでいき、どんな困難な状態であろうと淡々と生きていくことができるようになる」

 

とは、「独立国家のつくりかた」に書いてある坂口恭平の言葉だけど、まさに試すことで人は賢くなるのだと実感した1年だった。

 

海外がより身近になった1年

今回のコロナの特徴の1つは、全世界が当事者になったことだと思う。毎年世界中で様々な天災や事件事故が起こるけれど、それは大体ローカルな話に過ぎなくて、他所の国にとっては他人事だったりもするので。

 

全世界の人たちが当事者になると何が起こるかというと、海外の人たちと共通の話題があるのでコミュニケーションがしやすくなる。去年よりもチャットのやりとりをする回数が明らかに増えたし、新しい人間関係も生まれた。コミュニケーションをとると、その国にも関心が生まれて調べるし、コロナ対策はどうなっているのか話したりもする。「日本に行く予定だったのに、コロナでキャンセルだよ!早く日本に行きたいよ!」なんて言葉もたくさんもらった。海外に直接は行けないけれど、コミュニケーションは毎日取れる。これは21世紀に生きてる幸運の一つだなあと。

 

タイ語を学んだことも大きい。タイの人は、タイ語を学んでいると伝えると親身になってくれるケースが多い。発音をボイスメッセージで送信すると、厳しくチェックしてくれるので助かる。タイ人の中には日本語学習者も多いので、お返しにこちらが日本語を教えたりもして、いい感じの関係も築けた。もちろん言語の話だけではなく、例えば今年はタイで王室・政権反対デモが盛り上がったが実際どんな感じなのかとか、日本で得た情報を伝えて本当に正しいのかを聞いたりもした。おかげで、タイへの距離がグッと近づいた。早くタイに行きタイ!

 

半自閉した1年

今年読んで良かった本はたくさんあったのだが(今年のベスト5!とか書く前提で読書すれば良かった!)、そのうちの1冊に坂口恭平の「自分の薬をつくる」がある。

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この本に書かれている日課=薬」や、自閉というアイデアは、生活をデザインする上でとても参考になった。実際に私は毎日4時に起き、毎日働くという「薬」を作ったことで調子が良くなったし、人と会う量を減らした(コロナによって自然に減ったとも言える)おかげで楽になったところがある。

 

不謹慎に聞こえるかもしれないけれど、コロナ社会は私にとって割と快適な環境だった。もちろん海外に行けないのは大ダメージなのだが、人混みが苦手な私にとって人が少ない空間は助かるし、髭を生やしていきたいのでマスク着用義務も嬉しい。外出自粛に関しても、そもそも普段から大きい駅(新宿、渋谷、秋葉原など)はストレスなのでなるべく行かないようにしているし、最低限仕事の移動と、たまに友人たちと空いたカフェで会うくらいのもの。よって、ストレスはなかった。家で本を読んだりネットを閲覧したり文章書いたり勉強したり、あるいは友人たちとチャットしたり。それで私はちゃんと幸せだった。

 

小見出しを半自閉としたのは、引きこもり以上一般人未満だったと思ったから。仕事はするが、それ以外は外に出ず家にいる。一部の人たちとはしっかり交流するが、乗り気じゃない誘いは全部断り、一人の時間を味わう。人と会うこともあるが、チャットで満足することも多かった。

 

引きこもりから脱出し、旅をするようになって多くの人間とのコミュニケーションを経験した。国内に満足したら、次は海外へ。英語をちょろっと身につけただけで、世界は一気に広がった。言語も宗教も文化も肌の色も違う人間たちとのコミュニケーションは、日本人とのそれよりもずっと刺激的だった。新しい人と会うってこんなに面白いんだ!達成感もあった。

 

そうやって拡大路線でここまで来たのだけど、やっぱり根っこは引きこもり気質なんだなとコロナ社会で再確認した。引きこもりにはならないが、外交的でもない。半自閉くらいのポジションが、一番良い塩梅なのかもしれない。

 

まとめ

2020年は後世に語り継がれる記録的な1年になってしまった。その環境変化によって、私自身の人生にとっても忘れられない年になった。

 

改めて、人生は何が起こるかわからない。やれることはやっておくべきだし、なるべく自分に正直に時間を過ごした方がいいなと。その点で、今年はだいぶ好き勝手に生きたので悔いはない。

 

「人生あっという間。マイペースにおもしろく」がこのブログの副題だ。来年もこの言葉に沿って、ご機嫌に生きていきたい。良い1年になりますように。

9ヶ月ぶっ通しで働いてみた感想

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いよいよコロナ禍で世界中が苦しんだ2020年が終わろうとしている。まさかこんな時代を経験することになるなんて思いもしなかった。世界史に刻まれてしまう1年、よくぞ生き抜いた。

 

さて、そんなコロナ禍で3月から取り組んでいた「快適に生きる」実験がひとまず終了するので、その記録を書いていく。

 

まずは、今までの過程を。

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最初は早起きから始まった。早起きするといろんなお得がありますよという話。特に満員電車を避けられたことは本当に大きい。

 

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仕事が休みの日に早起きが難しいということで、毎日働いてみることにしたという話。

 

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毎日4時起き、毎日労働の生活が板についてきたという話。頑張らないこと、人間関係が良好なこと、緩い強制力があることが継続のコツだと書いてある。

 

以上を踏まえた上で、276連勤達成した今の気持ちや記録を。

 

負荷を増やしたら、徐々に疲弊してきた

ずっと午前中〜の仕事をダブルワークでやってきたのだが、11月から夜のバイトも加えてのトリプルワーカーとなった。私の計算では、問題なく稼働できるはずだった。

 

実際にやってみると、不可能ではなかった。健康も害していないし、ちゃんとサイクルは周る。ただ、徐々に疲弊してきた感がある。それは寒さのせいかもしれないし、飽きのせいかもしれない、あるいはオーバーワークなのかもしれない。

 

まあ、バイトで生計を立てるのにも限度があるし、このスタイルで行けるところまで行った感がある。

 

自分の取説をつくるということ

276日、つまり9ヶ月以上毎日休みなく働き続けると、働くことが本当に当たり前になる。オンとオフも曖昧になって、実にいい感じだ。これが私の一つの正解なんだな。

 

自分で訓練して引きこもりを脱出し、人とコミュニケーションすることや国内外の旅は出来るようになった。しかし、働いてお金を稼ぐということがどうにも苦手で、大きなネックになっていた(今でも苦手だけど)。そんな私が、毎日強いストレスを感じずに働くことが出来ているのが信じられない。これは大きな希望であり、発見だった。

 

「頑張る」とか「根性」は私には機能しないソリューションだ。だから、工夫が必要。自分はどうやったら稼働するのか、どうしたら快適なのかを試し続ける。やり方が重要なのだ。それは今回の実験で証明されたと思う。

 

21世紀になって、どんどん科学技術が進んでいる。その中で「人類全体の取説」である脳科学も発展しているが、しかしやはり人間はそれぞれ遺伝子、条件や能力、嗜好が異なる。自分の取説は親がプレゼントしてくれるわけじゃないから、自分で作らないといけない。そのためには、とりあえずやってみて反応を見るしかない。地道な作業だけどやっていると結構楽しいし、気持ち良いポイントが見つかると幸福度がグーンと向上する。

 

友人たちには「すごいね!私には真似できない!」とか「やっぱりあんたは変態だね」なんて言われている。4時起きは確かに少数派だと思う。常識外だ。でも、だからこそ隙間がある。競争相手がいない空間は快適だ。みんな常識に従うのなら、私はそれを解体して自分に合ったルールに構築し直して、隙間に生きていきたい。

 

仕事はできるが、自己学習はなかなか定着しない

朝4時に起きること、毎日働くことは出来た。どうすればその生活が維持できるかもある程度ノウハウが溜まった。ところが、このメソッドが勉強にはなかなか応用できない。

 

タイ語、プログラミング、大学、動画編集などやることはたくさんある。加えて、このブログだったり読書もしたいので、テキパキバキボキやっていかないといけない。ところが、なかなかうまく自分が稼働しない。ポモドーロテクニックを使ってみたり、昼寝を取り入れてみたり、ご褒美を設定したりもしているのだが、しっくりこない。これがちょっと悔しい。来年の課題だ。

 

まとめ

この実験は、コロナ禍だからこそ出来たことだ。もしコロナがなかったら、とっくに連休取ってタイに行ってカオマンガイ貪ってたよ!

 

コロナによって翼をもがれたからこそ、なんとか地上での生活を快適にするために試行錯誤を重ねた。すると、そこそこの成果が手に入った。そういう意味ではコロナのおかげだとも言える。なんでもご機嫌にプラスに使っていくスタイル。

 

もう人生で276連勤なんてすることはないだろう。来年はコロナが落ち着いて海外旅行に行けると信じているので、ガッツリ休んで異国の空気を腹一杯吸う予定。

 

くだらない実験だったけど、取り組んでよかった。

ケーキの切れない非行少年たちを読んで思ったこと

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11月になった。すっかり涼しくなって、とても過ごしやすい。

 

私は暑がりなので、基本的に半袖で動き回っている。すると会う人会う人みんな「寒くないの?」「大丈夫?」「マゾなの?」と聞いてくる。終いには見知らぬギャルから「何あれ、半袖なんだけど!やばくない?笑」と笑われる始末だ。やかましいわ!

 

思えば引きこもり脱出したばかりの頃は、そういう言葉が気になって暑いのに上着を着ていた時代もあった。自分の幸福を追求するのが人生なのだから、他所様の言葉なんて流しときゃ良いのにねえ。今は自分の欲求に従って生きているのでストレスは大きく減った。そういえば、先日落合陽一さんが「みんな違って、みんなどうでもいい」とツイートしてて、良い言葉だなと思った。ほんと、どうでもいい。

 

さて、そんな素敵な季節に、素敵な本に出会った。帯の衝撃度がすごい。とても面白かったので、感想を。 

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

  • 作者:宮口 幸治
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 新書
 

「反省以前」の子供たち

悪いことをしたら、反省をする。一見それは当たり前のように思えるが、実は自己内省の能力が必要になる。内省能力がない人たちにとって、反省することはとても難しい。

 

帯に書いてあった、三等分したケーキの図。あれを書いたのは、窃盗や強姦、殺人などの犯罪を犯して少年院に入った中学生や高校生たちである。当然ふざけているわけじゃない。真面目に考えて、あのような切り方になってしまう。そこには、認知機能の欠陥がある。

認知機能とは、記憶、知覚、注意、言語理解、判断・推論といったいくつかの要素が含まれた知的機能を指します。人は五感(見る、聞く、触れる、匂う、味わう)を通して外部環境から情報を得ます。そして得られた情報を整理し、それを基に計画を立て、実行し、さまざまな結果を作りだしていく過程で必要な能力が認知機能です。つまり、認知機能は、受動・能動を問わず、すべての行動の基盤でもあり、教育・支援を受ける土台でもあるのです。 p.49-50

例えば、「ガンつけてんじゃねえぞこら!」と食ってかかってくるタイプの人。私も経験があるが、もちろんこちらから睨みつけるわけがない。むしろ、向こうのほうが何百倍も怖い目つきをしている。なぜそんな頓珍漢なことが起こるのか。それは、彼らに「見る力」が欠けているからだ。うまく見えていないので、想像でより悪い方にイメージしてしまうらしい。

 

個人的に衝撃的だったのは、認知行動療法は、ある程度の認知機能を持った人にのみ有効という指摘だった。逆に言えば、認知機能に問題がある人に効果はないのである。世の中には、認知行動療法ではリーチできない層がいることは知らなかった。

 

認知機能が欠けた人たちに反省を促したり、一般レベルの作業や勉強を求めることは無意味だし、向こうにとってもわからないことだらけでとてもストレスなのである。これは個人的にとても大きな発見で、今まで生きてきた中で違和感を覚えた人たちのことが、ストンと腑に落ちた。

 

成長の鍵は、自己への気づきと自己評価の向上

認知機能に問題があると、いろんなことがうまくいかない。勉強、コミュニケーション、運動。。。失敗して恥をかいたり、周りから怒られたりが日々起きる。すると、居場所がなくなって非行に走ったり(悪いことをすると面白がられ孤独が癒えるので、そのためにやっている人もいる)、自信を失って投げやりになってしまったり、溜まったストレスの吐き出し口として幼女を襲ったりしてしまう。

 

彼らは本来早期発見され、適切な教育や治療を受けるべきなのだが、今の日本教育ではスルーされる傾向にある。結果、彼らが発見されるのは犯罪を犯して少年院に入ったあとになることが多い。とても悲しいことだが、それが日本の現実だ。

 

そんな彼らが適切な教育や支援を受けると、徐々に回復がみられることがある。それはケースバイケースでいろんなパターンがあるのだが、大きく分けると、「自己への気づき」「自己評価の向上」の2つに分けられる。

 

自分が変化するためには、まず自分の現状を把握しないといけない。窃盗や殺人、強姦をする自分は間違っていると言う認識を持たない限り、人は変わらないのである。逆に言うと、気づけば、そこからは変化していくことができる。自己への気づきはとても大事。

 

次に、自己評価の向上。周りの人から馬鹿にされたり虐められ続けてきた彼らには自信がない。しかし、当然彼らにだって向上心はある。適切な認知能力を鍛えるレッスンを踏めば、どんどんできることが増えてくる。成功体験が集まってくれば、自信も獲得できるのである。

 

「自己への気づき」と「自己評価の向上」が成長の鍵というのは、元引きこもりであった私の経験からも納得できる。引きこもってから本を読み始めたり、ものを考えたり、日記を書き始めた私にとって、いろんなことが自己への気づきとなった。それは今でも続いていて、自分が変わるきっかけになったり、今の大きな原動力である好奇心に繋がったりしている。

 

また、自己評価の向上も引きこもり脱出に大きく役立った。ざっくり言えば、自己肯定感がゼロになってしまい、被害妄想に取り憑かれたから私は引きこもったのであった。兎にも角にも自分自身をいじめるのが得意で、自殺スレスレまで追い込んだ時代もある。そんな時手にとった脳科学の本に「他者との比較世界で生きなくても、昨日の自分より今日の自分が少しでも成長していれば脳は喜ぶ」と書いてあり、それが希望となった。そこからはなるべくマイペースに生きるように気をつけて試行錯誤を重ねた。すると徐々に状態は回復し、気づけば一人で海外に出かけていた。小さい成功体験の積み重ねが自信を育み、行動を変える。少年院の子供たちが成長するきっかけが、自分の引きこもり脱出の時のものと似ているのはとても面白いと思った。

 

犯罪者を納税者へ

この一節には思わず笑ってしまった。面白いことを言うなぁ。 

 

でも、その通りだと思う。前に書いた通り、本来は早期発見早期治療されるべき子供たちがスルーされ、犯罪を犯した後に発見されるケースが多い。これは社会にとっても、そしてもちろん本人たちにとっても大きな損害だ。なんとかしてそこを救い上げられるようなシステムがあればいいと思うけど、先生たちも残業やら何やらで大変みたいだし、いろいろ難しいんだろうな。少子化の日本だからこそ、きめ細かい教育や支援ができたら素敵。

 

まとめ

キャッチーなタイトルと帯でどんな内容かと思ったら、とても真面目に書かれた教育の本だった。親御さんはもちろんのこと、一般の人も面白く読めると思う。

 

成長ってのは実はシンプルで、「分からないところ、できないところまで戻って、訓練して、クリアして達成感を得て次に行く」ことなんだなと。周りとの比較ではなく、自分との比較を。

半年間ぶっ通しで働いてみた感想

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10月になりました。秋ですね。読書にスポーツに食べ物に、何でもござれの素晴らしいシーズン。

 

涼しくて何がいいかって、夜中に目覚めなくて済むことだ。快眠。しかし快眠しているにも関わらず、眠い。無限に眠い。惰眠の秋。

 

さて、そんな気持ちがいいシーズンに180日連勤を達成したので、その記録を残しておく。

 

その前に、5月に2ヶ月連勤した時の記事がこれ。 

hirosweets.hatenablog.com

 

ざっくりまとめれば、習慣の力ですね。毎日同じ時間に起き、家を出て働き、同じ時間に眠る。平日も土日もなく、繰り返していく。すると、憂鬱とか反動の来るハイテンションもないし、低負荷で日々を生きることができるという話。

 

では2ヶ月連勤から半年連勤まで継続して、新しい発見はあったか。

 

基本的には、ない。発見というよりも、蓄積。この生活に対する新鮮さが消え、いよいよ血肉化してきた気がする。自分の中では完全に朝4時起床が常識となっており、6時起きの人生は考えられない。きっと来年以降海外を旅する時も(コロナ、来年は頼むぞ!)起床時間は4時に固定すると思う。みんなが寝静まって静かになった時間に、ひとりスッと起きて1日を始める人生は良いものだ。

 

それにしても、ズボラな私がよくもまあ続いたものだなと我ながら感心する。半年間毎日続けたことは大きな成功体験であり、達成感もある。やはりコツは「頑張らないこと」だなと。頑張らないから続けられるしストレスもない。淡々と安定して稼働することができる。ミヒャエル・エンデの小説「モモ」に出てくるベッポじいさんのように、一つずつ。

 

人間関係が良好なことも大きい。アドラーの言う通り「全ての悩みは、人間関係である」で、どんな人たちと働くかで仕事の難易度やストレス具合が全く変わってくる。今は毎日笑って働けるところにいるので、職場が居場所の一つとして機能している。自分という人間が受け入れられ、笑いながら仕事をしてお金を頂けるという環境はアメージングだ。

 

仕事を絡めていることで緩い強制力があるのもポイント。もしこれが「毎日英語の勉強をする!」だと、サボっても困るのは自分だけだから挫折しやすい。かといって、ガッチリ強制力だと今度は息苦しくなり、日々が憂鬱になって崩壊していく。「憂鬱でなければ、仕事じゃない」という本があるが、私には毎日憂鬱を引き受けた上で生きていく力もモチベーションもないので、パス。アジカンブルートレインのサビの歌詞「日々に潜む憂鬱 それすら消えて無くなってしまうまで 生きたい」スタイルで人生に取り組んでいきたい。

 

とりあえず毎日労働スタイルで年内はやっていく予定。来年以降は海外にも行きたいからいろいろ変化するとは思うけれど、コロナ次第。未来はわからない。来るべき時に備えて、働いておく。

 

この継続メソッドを使って何か新しい技術を習得して、より人生が豊かになればいいと思っている。そっちの方の実験も始めていこう。 

10年ぶりに歯医者に行ったら、歯にハマった話

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昔から歯のトラブルがとても少なかった。虫歯になった記憶はないし、特に困ったこともないから、周りの人が虫歯だ親知らずだと騒いでいる時も、他人事としてへーと聞いていた。

 

どうやら人によって歯の質があり、虫歯になりやすい人となりにくい人がいるらしい。私は後者なんだなということで、恐ろしい歯医者にはお世話にならずに今生を全うできると思っていた。

 

ところが、予防医学について学んでみると、歯のケアはとても重要らしい。痛みや症状がなくても歯周病は進んでいる可能性があり、放っておくと生活習慣病に関わったりなんだりととても面倒なことになると。

 

歯の大切さは、最近出会った素敵な人生の大先輩たちが皆歯の病に苦戦していることからも分かった。みんな見た目も中身も若く、「老人」なんて言葉で形容するのを躊躇うくらいだ。しかし、歯は入れ歯だったり、差し歯がすぐに抜けたりしている。歯がしっかりしないと、固いものはもちろん食べられないし、そもそも食欲が落ちるらしい。3大欲求の1つである食欲を気持ちよく満たせないというのは、実によろしくない。

 

これはまずい!なるべく楽に人生をやっていきたいので、めんどくさい病気にはなりたくない!というわけで、恐る恐る10年ぶりに歯医者に向かったのだった。

 

10年も行ってないので、そもそもかかり方がわからない。周りの人に聞いてみると、歯医者は基本予約制らしい。ちょっと普通のクリニックとは違うな。怖いな。。。

 

歯医者へのイメージは大きく2つある。ひとつは、美人の歯科衛生士。なんだか知らないが、歯科衛生士は女性で、しかも美人であると私の中で勝手に決まっていた。もうひとつは、子供の悲鳴。どうしても古畑任三郎大地真央の回を思い出してしまう。すごく痛いんだろうな。。。痛くないですよーとか先生は言うけどそれは大体嘘で、引くくらいの激痛なんだろうな。。。憂鬱。

 

周りに歯医者へ行くと宣言したものの、3週間ほど先延ばしした。やっぱり怖いからだ。最初は理解を示してくれていた同僚も、次第に痺れを切らし、「とっとと行ってこい、この臆病者!」と罵るようになってきた。確かに、小さい子供からお年寄りまでみんな歯医者に通っているのだ。私にだって出来るはずだ。もたもたして重い病気になってもしょうがないから、ドカンとその場で電話し、予約を取り付けたのだった。

 

さて、当日。手のひらをびっしょり汗で濡らしながら歯科クリニックへ到着。受付の女性は綺麗だった。しかしその綺麗さが逆に恐怖を募らせた。落ち着かない。そんな時はタイのヤードム(吸い薬。鼻からリフレッシュ)で深呼吸し、不安定なメンタルを整える。前回タイに行った時大量に買い溜めしておいて本当に良かった。酒もタバコも全くやらないが、ヤードムはバッチリ決めていくスタイル。

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名前を呼ばれたので、中に入る。緊張する。案内されるがままに席につく。ざっくりと歯のチェックをされる。その後、レントゲン。どうやら初日は治療というよりも状況把握、そしてこれからの方針決めのようだ。安堵した。

 

実際に私の歯の具合はどうだったかというと、親知らずが一本虫歯になっており、抜くことも考えないといけないらしいが、他は問題なかった。歯周病は初期だかなんだかで、歯茎が腫れていると。でも、まだ若いし全然問題ないとのこと。若いうちに受診するのはナイス!ラッキーです!やった!

 

最後にちょろっとだけ歯石を取ってもらった。びっくりした。取ってもらった箇所の舌触りが全然違うのだ。なんだこれは!みんなこんな口内環境で生活していたのか。ずるいぞ!

 

というわけで、歯医者デビューは予想していたよりもずっと穏やかに終わった。そこからしばらくは毎週通うようになり、下の歯、上の歯と順番に歯石を取っていった。痛くない。痛くないぞ!なーんだ、恐るるに足らずじゃないか!とか思っていると、たまに会心の一撃が入る。歯と歯茎の間、このウィークポイントをこれでもかと攻めてくる歯科医衛生士。なんていやらしいんだ!いや、違う。そういう溝にこそ磨き残しがあって汚れているのだ。

 

歯石を取ってもらうと同時に、毎回歯の磨き方やケアの方法を教わった。これがまた面白くて、歯ブラシの歯磨きだけでは、6割ほどしか汚れが取れないらしい。じゃあどうすればいいかというと、歯間ブラシデンタルフロスという2つのアイテムを使うのだ。これを毎晩使って歯を磨くのだという。なんとまあ。。。めんどくさい。。。でもそうしないと、歯の健康は保てないとのこと。うーん、じゃあやるしかないか。。。

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ところが、やってみるとこれがすごく面白い。最初は歯ブラシで磨き、その後に歯間ブラシを刺す。最後に、デンタルフロスで仕上げ。すると自然と歯の一本一本に意識がいくようになって愛着が湧いてくる。名前をつけたくなるくらいだ。いやそれは嘘だけど、でも自分の歯全体の特徴、歯並びなどを把握していく作業は新鮮だ。そして、もちろんしっかりケアするときれいになって気持ちがいい。素敵な習慣。まさかめんどくさがりな私が毎晩ご機嫌にデンタルケアをする日が来るとは。。。

 

ちゃんとケアをすると、しっかり成果も出る。歯茎が締まってきて、健康的になる。先生も褒めてくれる。口内環境がどんどん改善されていくのは、レベルが上がっていくみたいで楽しい。歯、楽しい!

 

好奇心をガソリンにして生きているので、こういうポジティブな心の動きは見逃さない。もっと知りたいので、本を買った。

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欧米のエリートは歯を大事にすると。その背景には、ルックスを重視するカルチャーがある。歯並びが悪いことは見た目も悪いし、教養がないと判断されるらしい。また、日本人に比べてハグやキスが多い欧米では、口内環境を清潔に保たないとコミュニケーションに問題が生まれるらしい。面白い。さらに面白かったのは、欧米には国民皆保険がなく、歯で大病を患うと大金が吹っ飛ぶので予防医療に努めるということ。なるほど、そういう行動原理なのか。日本はみんな3割負担で済むから、健康意識がそんなに高くない。確かにもしこれが全額負担となったら、お金払いたくないし健康に気を使うだろうな。

 

歯に関心が出てくると、だんだんと矯正も面白そうだなと思えてくる。見た目もそうだし、歯を磨く時にも歯がきれいに並んでいた方が楽。欧米では歯並びが重要視されるので、グローバルパーソンの私としてもやっておいて損はない。金額は高いが、でも歯は一生ものだ。大人でも矯正はできるらしいので、ちょっと考えていきたい。でも、3年とかだったら嫌だな。1週間で終わりにしてほしい。

 

というわけで、すこぶる怖かった歯医者だけど、いざ行ってみたら新しい世界がバーンと開けた。歯、楽しい。勇気を振り絞って本当に良かった。皆さんも、ぜひ行ってみましょう。

タイ語学習を半年続けたのでその記録

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去年バンコクに行った時の写真。ライフ is スイーツとはまさに私のためにあるような言葉だ。ここのマンゴープリンが美味しい。早く行きたい。。。

 

さて、タイ語を習い始めてから、早いもので半年が過ぎた。よくぞ挫折せずに続けた!えらい!

 

日本語、英語に続く第三言語であるタイ語を半年やってみて、思ったことやメモを残しておく。

 

 

 

半年学習した今のスペック

  • スクールで、発音編→会話編まで進んだ。
  • タイ文字はまだ習っていないが、独学でとりあえず書くことは可能。
  • タイの映画やドラマを見ると、簡単な挨拶は聞き取り可能。
  • タイの友人たちにボイスメッセージを送ると、とりあえず理解してもらえるが、たまに「はー?」と言われる(その時は深く傷つく。。。) 

 

発音について

一般に、タイ語の発音は難しいと言われている。実際に半年やってみてその通りだと感じている。いったい何が難しいのか。

 

まずは「声調」だ。中国語やベトナム語にもあるシステムで、音の高低のこと。上がったり下がったりすることで意味が変わってしまう。日本でいう「雨と飴」「箸と橋」みたいな感じだ。日本語、特に標準語は音の高低が少ないので、最初タイ語を喋るときは体力を使った。ただ、声調に関しては個人的にそれほど難しくは感じない。慣れてしまえば、クリアできる。

 

問題は、「有気音と無気音」「末子音」などの小賢しい音たちだ。実にめんどくさい!

 

有気音と無気音はその名の通り、息を吐く音と吐かない音のこと。息を吐かないってなんだよ!と思うんだけど、実は「ガギグゲゴ」とか、息がほとんど出ていない。私たち日本人はその識別をしないのだけど、彼らはする。それによって意味が変わるのだ。。。ティッシュを口の前に置いて練習するんだけど、ストレスでハゲそう。だから最近は雑にやっている。髪は財産だ。守らねば!

 

末子音とは、末尾の音だ。例えば、jet, jep, jekという音がある。日本では「ジェット、ジェップ、ジェック」となる。ところが、タイ語では語尾を発音しない。つまり「ジェッ、ジェッ、ジェッ」となる。でも、音は3つとも違うのだ。t、p、kの音の前の口は違うからだ。tの時は、舌が上にくっついてるし、pは唇が閉じている、kは口が開いている。ところが、その音の違いがわからない。pはなんとなく口が閉じるような音が聞こえるのだが、kとtはダメだ。同じ音だ。自分では同じ音だなと思いながら発音をするのだが、先生はちゃんと聞き分けている。アメイジングタイランド

 

他にも母音の数が多いとか、「あ」と「う」の間の音とか細かいことが出てきてもう嫌や。自分の中で「これが正しい発音!」という軸がまだ定まっていないというのもあって、ストレスフル。

 

音に不安があると語学学習がしんどくなる。特に私は英語の勉強を音読中心にしてきたので、余計にそう感じる。大事なのは、とにかく声に出すこと。間違った音で覚えたくないから、ネイティブのCDを聞いてそれを真似たり、シャドーイングしたり。そうすると、どんどん英語が血肉化してきていい感じになってくる。これを一つの成功体験として、タイ語にも応用していきたいわけだ。ところが、ご覧の有様である。だからもうタイに留学したい。そして一日中タイ人ともみくちゃになって、バンバン発声したい。そうすればどんな音が彼らに通じるのかがわかるし、自信もつくに違いない。

 

なんか愚痴っぽくなってしまったので、明るいことも書いておこう。

 

私はタイ語の音が好きだ。毎週スクールに行って先生の発音を聞くたびに、きれいだなと思う。何がどう好きかはうまく言語化できないので、いくつか動画を載っける。

 


แผลเป็น(SCAR) - Atom ชนกันต์ [LYRIC AUDIO]

 


PLEASE - Atom ชนกันต์【OFFICIAL MV 】

 


อ้าว - Atom ชนกันต์ [Official MV]

 

お気に入りのatom。もちろん何を言ってるのか全然わからん。でも、聞いてて心地良い音。

 


【ピムとタイ語】ありがとうと言われたらどう返事すればいい?💐คำตอบรับคำขอบคุณ

 

0:50に出てくる「コップンナー」とかすごく可愛い音だ。音の高低があると、感情が乗っかっているように聞こえる。関西弁が好きな理由に似ている。

 

また、タイの男性は語尾に「クラップ」を、女性は「カー」をつけるのだが、語尾の伸びる感じがすごく好き。でも、男性は伸ばせない。なんで男性はクラップなんだ、私もカーがいいぞ!と思って先生に聞いたら、「気持ち悪いのでやめてください」と言われた。タイ人女性の中には、彼氏に「カー」を使って欲しい人もいるらしい。でもそれは女っぽく聞こえるので、基本はクラップでいくべきとのこと。やっていくしかないか。。。

 

文字について

タイ文字に関しては、独学でやっている。使っている本は、これ。

タイと日本人のハーフである中島マリン先生の本。 とりあえず文字はだいたい書けるようになり、今は読み方を中心に学習している。

 

独学だしまだ終わらせた訳じゃないのでなんともいえないのだけど、タイ文字は難しくないと思う。確かにルックスはぶっ飛んでるけど、いざ取り組んでみると覚える量は少ないし、毎日書いてれば慣れてくる。実は今、タイ文字学習が一番楽しい。仕事の休憩時間にサクッとやるのが日課で、毎日楽しみにしている。

 

文法について

 

まだ発音編を終えて会話に入ったばかりなのでこれまたなんとも言えない。

 

第三言語を学ぶということについて

明らかに英語学習の経験が活きてるから楽。言語の基本的なルールは英語で学んでいるので、「これは英語でいうwhatですよね?」なんて形で整理していく。そうすると、inputが早い。

 

タイ語人格について

言語にはモードがあると考えている。私の場合、日本語を話している時と英語を話している時ではキャラクターが違うのがはっきりわかる。英語を使うと、ユーモアが自然と出てきたり、ポジティブになったり、感情表現が豊かになる。日本語では恥ずかしいと思うことも、英語ではさらっと言えたりする。このモードが手に入ったことは、英語を学習して良かったと思う大きなポイント。多分「演技する」という行為に近いと思う。人前で舞台に上がってあれこれやるのは恥ずかしくて無理だけど、外国語を身につければそれが日常生活でできるのだから素晴らしい。

 

タイ語が使えるようになったらタイ語モードが手に入るのではないかとワクワクしている。ただ、まだ半年だし、人格を持つほど使ってないので今のところ変化なし。どちらかというと、日本語モードでタイ語を使っている印象。早くタイモードが欲しい。

 

スクール学習の効果

タイ語は発音が重要で、しかも難しい。だから独学ではなくちゃんとスクールにいくべきだとされている。結果、それは正しかった。独学だったら挫折していたに違いない。というか、過去に本を使っての独学に失敗してるんです、私。もちろんyoutubeに音源もあるし、発音が細かく書かれている本もあるから独学できないわけじゃないと思う。でも、やっぱりお金を払ってでもスクールに行く価値はある。

 

メリットとして、

  1. 強制力が働くので挫折しにくい。
  2. 勉強のリズムが出来る。
  3. タイ語を勉強する仲間ができる。
  4. 日本語を話せるタイ人先生と関われるので、語学の質問も出来るしタイ社会について面白い話も聞ける。
  5. サードプレイスになる。

 というわけで、これからも通学する予定。

 

週一でも、語学は伸びる

最後に、これ。

 

受験生の時によく言われたのが、「英語は毎日やれ!1日サボるだけで勘が鈍る!」だ。私が英語の勉強をしていた時代も確かに毎日やっていた。継続は力なり。

 

で、基本的には週一しか学んでない(文字の練習だけはほぼ毎日している)タイ語がどうなっているかというと、ちゃんと伸びている。単語の知識も溜まってきたし、発音も少しずつ上手になっていると思う。 もちろん成長スピードは早くないが、ちゃんと進んでいる。これは発見だった。そんなに根詰めなくても、語学は伸びるのだ。

まとめ

思いつきで書いた割には盛り沢山になった。半年後自分のタイ語がどうなっているのかとても楽しみ。私のことだから辞めてるかもしれないけど、それはそれでマイペンライ

 

あー早くカオマンガイ食べたい。アマゾンカフェのグリーンティー飲みながらだらだらしたい。