ゴッチの新著を読んだ。今日はその感想について書きます。
でもその前に、少しだけゴッチのソロ音源を聴いてみましょう。アジカンのボーカルギターとしてではなく、ソロの音源を。
Gotch 『Good New Times』Music Video
いやあ、良い曲だ。バックパッカーになってあちこちに行ってみよう。ボーダーなんて飛び越えちゃって、準備しなくても良いからさ。解放系です。今の日本にある閉塞感や不機嫌な雰囲気を軽やかに打破せよ。
やっぱりゴッチは「迷子犬と雨のビート」から変わったよね。生命賛歌の方へベクトルを向けた。最後の方の笑顔をご覧よ。最初見た時思わず笑ってしまった。いつからそんな陽キャラになったんだ!気づけばおしゃれおじさんにもなっているし。リライトを歌っていた垢抜けない時代が懐かしい。
もういっちょ、載せておく。次はちょっと趣が変わってしっとり系。
Gotch『Baby, Don't Cry』Music Video
これは名曲です。思春期に聞いたら泣いちゃうだろう。そこを乗り越えた大人が聞いても昔のあれこれを思い出してクスッと笑ったり、じんわりした気持ちになったり。個人的には夜の一人散歩のお供にオススメ。
私の思春期は人の何倍も何十倍もドロドロしていて、その結果そこから抜け出せなくなってほんとエライ目にあった。不幸自慢やコンプレックスやらがボンボン出てきては絶望していたけれど、当時にこの歌詞を聞けたなら。
気まぐれな神のイタズラさ
後戻りはできないけれど 悲しまないで笑ってよベイビー
まあ正直に言えば当時に聞いても「何が神のイタズラだよ、やってられるか!」ってなったかもしれない。でも、結局変えられないものは変えられないので、どっかで引き受けるしかない。前向きな諦め。
今、そのドロドロを抜けてみて、やっぱり良い歌詞だし、良いメロディだし、PVまで雰囲気が出ていて、深く深く刺さるのでした。好きです。
ついでだから、最後にもう一個。
可愛い着ぐるみちゃんのPVからは予想できないlostの歌。最後の歌詞に全てが詰まっている。
今なら 未だ未だ
そうさ 僕ら
この場所から 全てを失うために
全てを手に入れようぜ ほら
生きるということを考えていくと、結局私たちは死んでしまうんだという結論にたどり着く。じゃあ一体なんの意味があるんだと。死ぬために、全てを失うために生まれてきたのかと。
そこでニヒリズムに陥らずに、全てを失うために全てを手に入れようぜ、ほら!と背中をポンと押してくれる感じ。こういう応援歌をアジカンは、ゴッチは作る。好きです。10年以上ファンです。
いかがだったでしょうか。素敵でしょ?良い音楽でしょ?プロフィール欄に書くくらい好きですよあたしゃ。
なぜ読書感想の前にこんな文章を書いたかというと、なんでもゴッチのソロアルバムよりも今回のエッセイの方が売れているらしいのですよ。
ソロアルバムよりもエッセイのほうが売れているという...。泣きながら寝ます。11/11の新木場コースト、12/5の梅田ジャニス、ハンカチ片手に来てください。俺の涙を拭きに...。Zzzzz.......
— Gotch (@gotch_akg) October 28, 2018
ミュージシャンの音源よりもエッセイが売れるとか面白い話だけれど、やっぱりまずは曲を聴いてくださいよ。良い曲だぜ。
ってことで、ファンが曲紹介をしたのでした。
本の紹介は次の回で!なんだそれ!