atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

自由とは、他者から嫌われることである

90冊目。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 随分と前に出たベストセラーをチョイス。

 

心理学の3大巨頭。ユングフロイト、そしてアドラー

 

本書は悩める青年と先生の対談を通してアドラー心理学が学習できるというもの。

 

原因論と目的論

例えば、トラウマというものがある。過去の辛い経験が今に悪影響を及ぼしてしまうこと。学生時代にいじめられたから、人が怖くなって引きこもってしまった。このように因果で捉えるのが原因論

 

しかし、アドラーはそれを否定する。

 

私たちは、自分たちの目的に応じて経験に色を付ける。外に出たくない、引きこもることで家族からの愛情を独り占めしたい!その目的を果たすために、いじめられていた経験を引っ張り出し、そこにネガティブな色をつけ、あたかもそれが原因かのように語ると。

 

さあ、如何でしょう。この残酷さ!これがアドラー心理学。悩める若者も悲鳴をあげます。

 

でも、もし「原因論」に支配されてしまうと、過去によって現在と未来が規定されてしまうことになる。「昔〜だったから今はこうだし、未来もこうなんです!はい終了!」

 

これじゃ面白くないじゃないか。いつからだって、今この瞬間にだって私たちは変われるんだ!その立ち位置を手に入れるには、人生は自分の選択によって成り立つという視点が必要。全部自分で選んでいる。だから、選択を変えれば人生はすぐに変化すると。

 

そんなこと言ったって、厳しすぎるよそりゃ!

 

そう、だからアドラー心理学は「勇気の心理学」とも言われている。必要なのは、勇気。新しい選択をすること。言うは易し行うは難し。

 

課題の分離

「すべての悩みは、人間関係である」というのがアドラーの主張。人は皆詰まる所は人間関係に悩んでいる。人と比べて負けたくない、馬鹿にされたくない、孤独は嫌だ、モテたい、好かれたくてたまらない。。。なるほど確かにそうかもしれない。

 

その苦しみを和らげるために、「課題の分離」を進めている。つまり、相手ってコントロールできないからそこは諦めようぜということ。ある女性を好きになったとしよう。早速データを集めて彼女好みの自分を作り上げたとする。欲しいと言ってたブランド物のバッグをプレゼントしたり、悩み相談にも丁寧に応じた。そして、愛の告白!

 

でも、それを受けるか受けないかはこっちの範疇ではない。相手が決めること。どれだけアプローチをかけても、最終決定に関してはこちらは何もできない。つまり、課題が違う。最後は相手の課題になるのでこっちはどうしようもないのだ。これが課題の分離。諦めるところはすっぱり諦めて、他者の課題に介入はしない。それが軽やかに生きるコツ。

 

自由とは、他者から嫌われることである。

最後に、私が一番気に入った表現。

 

人から嫌われることは誰でも嫌なものだ。できることなら好かれたい。でも、だからと言って、好かれるために自分に嘘をついてはいけない。もし万人に好かれることを実践しようとしたら、あらゆる相手に忠誠を誓わないといけない。そこには必ずほころびが生まれ、信用が失われていく。

 

大事なのは、自分を生きること。人から嫌われたくはないけれど、嫌われることを受け入れる。嫌われるということは、自分を生きているということ。

 

自由とは、他者から嫌われることである。

 

ヒットした理由がわかる本。すごく面白かった。