atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

記念すべき100冊目!

記念すべき100冊目!

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

けんすうさん推しの1冊。心理学専攻の著者がその知識を使ってこの世界の秘密を暴く内容。

 

私たちの脳にはいくつもの癖があって、例えばハロー効果。何か一つ秀でているものがあると、他の能力まで高く見積もってしまう習性。だから美男美女は強いし、高学歴も素晴らしい。それだけで評価が甘くなり、認められやすくなる。すると、成功しやすくなる。このお得な錯覚を「錯覚資産」と本書では呼んでおり、大変重要なキーワード。

 

「いやいや、私はそんなので判断しない。ちゃんと様々な視点から考えて、合理的に評価したにすぎない」と言う人もいるだろう。しかしそれは難しい。なぜなら、無意識が意識を書き換えてしまうからだ。つまり、頭の良し悪し、性格がいい悪いではなく、人間の構造上どうしてもそうなってしまうのだ。だからこそ、このシステムを知っておくことは重要。

 

つまり、この世界は「錯覚資産」をいかにうまく使っていくかがカギを握る。実力社会?そんなの嘘っぱちだ。実力よりも運。そう、人生は「運ゲー」なのだ。大体が「たまたま」によって引き起こされている。だから、成功したければ試行回数を増やすこと。当たりくじを引くためにはたくさん引くしかない。人生もそれと同じだ。そして一発何かを当てたら、あとはそこに賭けていく。なぜなら、ハロー効果によって一回成功すると「この人はすごい人だ!」と周りが勝手に解釈してくれるから。たまたまうまくいっただけ、たまたま上司やスタッフに恵まれただけ、たまたま時代にマッチしただけ。でも周りは「あいつは優秀なんだ!」と勘違いする。そこをうまく利用するのだ。なんて面白い話なんだ!

 

他にも、人は好き嫌いによってメリットやリスクを都合の良いように解釈する傾向だったり(好かれると楽、嫌われると結構しんどい)、放っておくと直感は現状維持を選んでしまうなど、興味深い話が盛りだくさん。世界の見え方が変わる。100冊ブロジェクトの終わりにこれを読めたことはラッキーだわ。来年が楽しみ!面白い1年になるだろう、いや、面白くする!

 

ってなわけで、100冊プロジェクト、無事に達成!このプロジェクトはどんなに疲れても飽きても読書に価値を感じなくなってもやりきると決めていた。なんとかクリアできて良かった良かった!まあ途中からこのブログに感想をあげるようにしたので100記事はないんだけれど。

 

読書は楽しい。場所を選ばずに新しい情報や刺激をもらえる。しかも安価に。人と会うことと並行して行うと人生が豊かになる。

 

お疲れさんでした!