はい、サワディーカップ。
前回タイのフットマッサージを受け、自分はただの骨と肉に過ぎないんだと悟り、身体も心もほぐれた私。その効用は主に睡眠に現れ、施術を受ける前より質が上がった。これはすごく嬉しい。新年を迎えてから、正確に言えば去年のクリスマスから6時前起床を心がけているので、睡眠の質がとても重要なのであります。
というわけで、再びマッサージへ。今回はフットではなく、ボディマッサージ。
最初は足から始まる。足裏をほぐしてもらい、そのあとカエルのように足を広げられ、グリグリとツボを指圧される。ふくらはぎもそうだけれど、特に太ももが痛い。これは私の弱点なのか、いや太ももをグリグリされて気持ちがいいなんてやついるはずがない。何度も「痛い!」と伝えようかと思ったが、歯を食いしばって耐えた。
これが面白いところで、人にもよるとは思うが、私は一度も「痛い!」と伝えたことがない。それを伝えてしまったら負けたような気がするし、タイ古式マッサージの1つの価値は痛みであり、それを放棄してしまったら効果がなくなるんじゃないかという思いがあるので。
途中から、「これは修行なんだな」と思えてくる。修行なんだから耐えるべきだ。これを終えたら私は成長する。自己成長を求めて苦行に耐えるのだ。マゾだ。
そうやって歯を食いしばっていると、ちゃんと気持ちがいいターンもやってくる。その時は心から安堵し、快楽に身をまかせる。あー幸せ。一番良かったのは、お尻からふくらはぎにかけて「踏まれること」だった。小柄なおばさんが私の上に立ってることに最初は驚きを隠せなかったが、気持ちいいのだから問題はない。もっと踏んで〜
そのうち、だんだん余裕も出て来る。すると次第に、次にどんなアクロバティックな施術をして来るのかが楽しみになってくる。関節技をかけられたような状態から指圧されたりもするし、小柄な中年女性からは考えられないパワーで首を掴まれたりもする。いいねえ、面白いじゃないか。時に「この女性は人間の壊し方を知っているに違いない!」とビビったりもして、その感情の揺れも楽しい。
施術が終わると、いろんな意味で深いため息が出る。リラックスであり、達成感であり、安堵である。やった、私は勝利した!
最後に出て来るほんのり甘いホットティー。これを飲んで現実界に戻る。痛みによってなのかツボの刺激からなのかわからないが、眠っていた細胞が目覚めている感覚。元気になった、ありがとうタイマッサージ!
そうそう、スタッフのおばちゃんに「あなたハンサムだし、良い身体してるわね💖」と言われた。私の顔は日本ではモテないが、タイだとたまにこういうことがある。承認欲求も緩く満たされながら、お店を後にした。
タイに来たら、是非ともタイ古式マッサージにチャレンジを!
そろそろタイの日々も終わる。。。