就職が決まったばかりなのに、転職セミナーに行く私。
もちろん内定を蹴るわけではなく、将来的に海外に住んだり関わったりしたいので、情報収集のために参加した。
ちなみに今回のセミナーは、現地採用を考えている人たち向けのものです。
太田英基さんの話
スクールウィズの代表太田さんの話は面白かった。日本の人口1億ちょっとのうち、パスポート所有者は3000万人ほど。海外在住者は、130万人ほどということだった。つまり、人口の1パーセントが海外で戦っていることになる。この比率は高いのか低いのか。
お隣韓国は人口が大体5000万で、そのうち250万人が海外在住。5パーセントが海外にいる計算だ。ちなみに、フィリピンは10パーセントだと本で読んだ。うーん、そう考えると日本はまだまだ少ないな。そもそも英語ができる人数が少ない。
太田さんは元々は日本だけで完結する人生を歩む予定だった。英語も苦手だし、グローバル化なんて自分とは関係ないことだと。
そんな彼を変えたのは、マッキンゼーの横山禎徳さんとの出会いだったという。最近の若者が考えていることを知りたいということで、会が開かれた。その中で、グローバルビジネスとは何かと聞かれた太田さんは、「最初は東京で勝負して、そこからどんどん派生させて関西、北海道、九州、そしてゆくゆくは海外に展開し、最後はアメリカで。。。」みたいなことを述べたそうだ。
そしたら、それは違うと。
例えば、「ほう、今日本ではタピオカミルクティが流行っているのか。だったらこれはブラジルでも流行るかもしれない。早速連絡だ!」とスマホで現地の知人にビジネスアイデアを提供すること。
世界中にネットワークを張り巡らし、俯瞰して、ビジネスを仕掛けていくことがグローバルビジネスだと。これを巧みにやっているのが、ユダヤ人と華僑の人たちだと。
この話に感銘を受けたのが入口だったそうだ。私もこの話は面白く聞いていた。なるほどなあ、それは確かにワールドワイドだ。ワクワクしてくる。
日本にいても、海外はやってくる
少子高齢化で日本の市場は縮小していくわけで、島国ジャパンも外に出る必要がある。もちろん全員が出る必要はないけれど、面白いことをしたいと思ったら、必ずどこかの段階で海外と向き合うシーンが出てくる。
じゃ、早めに海外就職を経験してアドバンデージを取った方がいいのでは?
そして、忘れてはいけないのは、放っておいても日本が海外化していくということ。インバウンドがどんどん増えていることもそうだし、政府は外国人労働者の受け入れを拡大している。現に私のベトナムの友人も、10月から日本に来ることになったし、気づけばコンビニや飲食店でアジア人を見ることはもはや日常になっている。
私はまだ外国人と一緒に働いたことがないけれど、あと10年もすれば、それも当たり前になるのかも。そんな21世紀、英語が喋れたり海外就職の経験は武器になるんじゃないの?という話。
就労ビザの取得に、学歴が関わってくる事実
太田さんの話の後は、5カ国それぞれの担当者が、文化や生活コスト、オススメの理由などをスピーチ。インドネシアは駐在員から人気がないというのは笑った。こないだ行ってきたけど、インドネシア良かったですよ。住みたい国の一つでもある。衛生面がよくないそうで、お腹を壊すのが理由の一つだと。それは本で読んだから知っていたけど、私は大丈夫だった。まあ数日の滞在だからか。
ただ、気になったのは、学歴だ。
大体どの国も「4年制大学を卒業して、3年以上の社会人経験」とか「短大卒以上で、5年以上の経験」と書いてある。おいおいマジかよ。。。
私は大学を中退している。つまり、その時点で詰んでいることになる。。。
海外では学歴が重要と聞いたことはあるけど、まさに就労ビザの条件にそれが如実に現れていた。
なんでも近年就労ビザの条件が厳しくなっており、それは自国の労働者を守るためだと。そりゃそうだ、外国人に仕事を取られて自国民に職がないなんておかしい話だ。
特にシンガポールとインドネシアが厳しいらしい。フィリピンは高卒でも大丈夫みたいだが、セブの現地の友人に聞いたら、あまりいい仕事はないと言っていた。
社会人が大卒資格を取りたいと思った時
昼間は時間的にも、金額的にももちろん無理だ。400万という学費って、その中に「新卒として企業にアタックできる価値」も含まれているんだなってことがよくわかる。20代後半でその権利をもらえないと考えると、マジでバカなんじゃないかってくらい高いからね。
夜間に行くという選択肢もあるのかもだけど、まあ体力的に無理だ。仕事終わったらゆっくりしたい。
というわけで、通信で安くて卒業率が高いところに入るのがベストだろう。
看護師さんなんかは、通信で大卒資格を取るという話を聞いたことがある。やってる人はやってる選択なのかしら。
いやあ、しかし4年は長いぜよ。。。
まとめ
現地採用で飛び込む道は色々厳しいということがわかった。貴重な収穫。
海外で働く道は他にもある。まあとりあえずは国内で働くので、まずは目の前のことをやりながら少しずつ考えていこう。英語もちまちまと。
人生100年時代。大卒の資格ってのはこれからのことを考えると持っておいたほうがいいのかもしれない、特に海外に関わる上では。
参加して良かった。