atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

三浦崇宏さんと橋口幸生さんのトークイベントに行ってきた

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青山ブックセンターで行われたトークイベントに行ってきた。

 

言語化力は先日読了したので感想はまあそのうちという事で、今回は三浦さんファンとして参加した。

 

いやぁ、面白かった!礼儀の定義が昭和平成と令和では違っていて、昔はいかに相手を大切に敬っているかを表現する事が価値だったが、今は相手の時間を奪わない事が価値だと。相手に失礼だと思われたくないから丁寧表現をどんどん付け足し、その結果文章が長く読みにくくなってると。そっちの方が今の時代は失礼に値する。なるほど!

 

トークの内容も濃厚で面白かったのだけど、それ以上に感心したのは三浦さんのユーモアときめ細やかな表現だった。

 

主役であるお二人が登壇するシーン。客席からは大きな拍手。ところが、お二人が舞台に上がって席につくあたりでちょっと音が弱まった。するとすかさず一言、

 

「飽きるな拍手に!」

 

笑った。短いけどすごい言葉のチョイスだなと感心した。

 

そのあと、雨の中来場してくれたことへの感謝の挨拶が始まった。三浦さん自身も雨だし来たくなかったと。それでもこっちは仕事だから来るんだけど、皆さんはそんな中よくぞ来てくれた!その気持ちに応えていつも以上に皆さんの人生の役に立つお話しをしますと。

 

ユーモアを交えながらしっかりと相手に感謝を伝えてる。観客も嬉しい気持ちになる。たった数分でガチッとハートが掴まれた。

 

トークの中で橋口さんから褒められた時も、お決まりの反応「ありがとうございます」だけじゃなく、「この時間が永遠に続けばいいのにな」という言葉を短く挟んでいく。それもやっぱりユーモアであり、同時に感謝の念も伝えている。で、さっと次の話に進んでいくテンポ感もある。すごい。真似したい。

 

うまく表現できている気がしないんだけど、とにかく三浦さんの言葉の使い方はとても巧みで気遣いに溢れている印象を受けた。さすが言語化力の著者!

 

一方、橋口さん。コピーライターである、ということだけしか知らなかったのだけど、とても説明上手でわかりやすかった。ご自身で、「書くのはいいが話すのは苦手」と言っていたが、いやいや全然そんなことない。謙遜中の謙遜。ぽんぽんエピソードや具体例が出てくるし、話はわかりやすい。プリッツのコピーも素晴らしかった。

 

お二人とも言葉のチョイス、引用、反応スピード、ユーモアなどどれをとっても素晴らしく、これが普段から言葉を使って仕事しているプロの力なんだなと。私も少しずつ訓練していきたい。言葉を使う事はやっぱり楽しいし。

 

唯一の心残りは、言語化力ステッカーを入手できなかった事。まあでも橋口さんの本も入手したし、知的な時間を過ごせて楽しかったので良しとする。参加して良かった。

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