前回就活について書いたけれど、俺に落ち込んでいる暇はない!年内に100冊読み切るプロジェクトが大幅に遅れているからだ!もう12月やで!
ってことで、急いで書きます87冊目。
人生の悩みを哲学者の思考を元に解決しましょうという本。
昔はよくこういう本を面白がって読んでいた。哲学者の考えは普通の人のそれとは違っていて、いろんな考え方があるんだなあという勉強になった。
今回タイトルに惹かれて手に取ってみたけれど、昔ほどの食いつきはなかった。今現在の私には悩みがあまりないのかもしれない。
ただ面白いものはいくつかあって、例えば、ジョン・スチュアート・ミルの「ダイエットが続かない」という項目。
なぜダイエットが続かないかというと、低級な快楽に溺れているからだ。世の中には高級な快楽と低級な快楽があって、尊厳がある人間は高級を選択し、ない人間は低級に浸ると。
夜中に食欲を満たす方を選択して間食してしまうのが低級、翌朝スリムなボティを手にいれて満足するのが高級だと。なるほど、私には尊厳が足りないんだな!わかるような気がする!
親鸞も面白かった。なんでも鈴木大拙や吉本隆明、司馬遼太郎などをも魅了してきたすんごい人らしい。自分の中にある強欲をどうするかというのが親鸞のテーマで、行き着く先は、「自分じゃどうにもできないや」というもの。不倫をやめたいけれどどうにもやめられない。ついついやってしまう。それが何度も繰り返され、多くのものを失い、傷つき、その果てにたどり着く圧倒的な自分の無力感。もう自分じゃどうしようもない。自分にできることなんて何もない。世の中はなるようにしかならないんだ、という悟り。
親鸞、お気に入りキーワードに入れておきます。