atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

これまでも、そしてこれからもタイにはお世話になるのだ

2023年年末のタイの旅、後編!ウドンターニーからノーンカイに突入するところから。

 

前編はこれ。

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タイの小学校にお邪魔

ノーンカイといえば、メコン川ですね。手前がタイ、川の奥がラオス。異国がすぐそこにあるというのは、島国出身ジャパニーズにとってなんとも不思議な感じがする。


ノーンカイに来るのは2度目だ。1度目は数年前にラオスに陸路入国する際に訪れた。バンコクから寝台列車でノーンカイまで行き、そこからラオスビエンチャンに入国するのはよく使われるルートである。その時はただの通過ポイントだったのだが、今回は街を探索する。

 

友人と合流し朝食を済ませたあと、サラケオク公園へ案内してもらった。

進撃の巨人!!!

指が蛇!

私に似ている。。。

 

観光を終えると小学校へ。友人は小学校の先生をしているのだ。日本語の先生だと聞いていたのだが、あまり需要がないそうで今は算数や歴史など全般を教えているらしい。科目ごとに先生が分かれてないのは日本の小学校と同じシステムだな。授業を見学しても構わないということで、教室の隅っこにお邪魔させてもらった。まずは歴史の授業だ。


いやあ、大変だ!みんな落ち着きがない。授業が始まっても席に座らない生徒はいるし、平気で私語をする。1人の女の子はずっとこっちを見てきて目が合うと恥ずかしがって目を背けるを無限に繰り返していた。先生(友人)はマイクを使って何やら声を荒げている。スイッチの入った表情だ。よそ者の私は先生と生徒のエネルギーのぶつかり合いを面白がりながら眺めていた。


歴史が終わったら、次は異文化を学ぶ時間。なんと私、教壇に立つことになってしまった!おいおい聞いてないよ〜まあそんなことになるとは思っていたけどさ。人前も子供も苦手だけど頑張ってみた。適当に自己紹介をする。私のタイ語、なんとか彼らに通じているようだ。そのあとは質疑応答。いろんな質問が飛んできてはそれに答えていく。女子は静かにニコニコしてて、男子がギャーギャー騒いでいる。子供のエネルギーってすごい。ほんの数十分だったのだが、へとへとになってしまった。「これを毎日朝からやる私の気持ち、わかる?」と友人に言われた。参りました。先生、大変だ。

 

最後は算数の時間。小数点を交えた4桁の足し算引き算だ。懐かしい。せっかくなので私も問題用紙をもらって彼らと一緒に解いた。もちろん満点だ。へへ。「笑ってんじゃいよ、苦戦している生徒に教えてあげて!」ということで、教えて回ったりもした。数字は世界共通。大して喋れなくても意思疎通ができる。楽しい楽しい。

 

授業終了。下校の時間だ。日本の場合、授業が終わると生徒たちだけで下校すると思うのだが、タイでは親が迎えに来る。誘拐があるって聞くからねえ。

 

友人の娘ちゃん

友人が娘を迎えに行き、そのあとは一緒にメコン川沿いでムーガタ鍋。娘ちゃん6歳。人見知りをしないわんぱくな子で、お母さんに怒られてもめげずに我が道をいく。その姿が可愛く、そして面白かった。むき出しのエネルギーって気持ちがいいね。日本だとあまり見ないから新鮮だ。


ご飯を食べたあと、高台に登ってメコン川を眺めようと娘ちゃんに言われる。めんどくさかったので「ああ、ごめん、高いところ苦手なんだよねえ」というと、ニコッとして「私の手を握っていれば怖くないよ、大丈夫だよ」と言われてドキッとしてしまった。壁ドンされてキュンとする女子の気持ちがわかったような気がした。いや、違うか。子供の無垢でストレートな言動に照れてしまったのは自分でも驚いた。子供から学ぶことはたくさんある。


さあ、バンコクに用があるから帰らなければならない。バスターミナルに移動して夜行バスに乗り込む。そしたら娘ちゃん、号泣だ。たったの数時間一緒にいただけなのにそんなに泣いていただいてありがとうございます。また来るね。まあ次来た頃には私のことなんてすっかり忘れているだろうが。良い思い出になった。


パタヤのマッサージ

そのあとはバンコクに戻って用をこなし、残り数日はパタヤへ。エカマイから28番のカウンターでチケットを買い突撃。毎度このやり方で行くのだが、今回は給油ということで途中10分ほど降ろされた。今までこんなこと一度もなかったのに。。。なお、1本前の便もその次の便も止まっていたのでこれが通常のようだ。

 

結局3時間近くかかってパタヤに到着。泊まるホテルを伝えたらソンテウのおじさんたちに断られる。いいよ別に、bolt使うから。タクシーが来るまで15分ほどかかるようなので、腹ごしらえ。肉まん20バーツ。美味しい。

もっと食べたい。なのでクリームトーストを。35バーツ。作るのに10分かかる。笑顔ゼロだが、とても美味しかったので問題なし!

 

さて、特に目的もなくパタヤに来てしまった。とりあえずマッサージでも受けるか。バンコクだとマッサージの相場は300バーツ(1200円ちょい)だが、パタヤだと200、フットマッサージだと150でいける。ありがたい。

 

日本でマッサージに行かないので常識やマナーがわからないのだが、タイではフットマッサージを受ける際、客がスマホをいじっていることが多い。まあリラックスしに来てるし問題ない気もするけど、人にマッサージしてもらながらイヤホンしてアニメ見るとかどうなんだろう。なので、基本的には眠ったり会話を楽しんだりしている。

 

マッサージ店。60分のフットマッサージをお願いした。担当の女性は愛嬌のある人で英語も少し話せた。会話が弾む。楽しい。気づいたら60分ずっとおしゃべりしていた。こんなこと初めてだ!心身ともにリフレッシュしたあとはお水をもらってまだ喋る。「全然焦らなくていいよ。ずっとここにいてもいいんだよ」と言ってくれたのでダラダラしていた。こんなに居心地が良いマッサージ店は初めてだ!

 

しばらくすると彼女は路上で客の呼び込みをするということで、私もやってみることにした。マッサージ。マッサージ。

やってみて分かったのは、呼び込みに対して嫌な顔をしたり無視したりするのはよろしくないということだ。もちろんお客さん確保のためにやっているのだが、同時に暇つぶしだったりコミュニケーションを楽しみたかったりもする。欲しいのはユーモアなのだ。欧米人はスマイルを向けてくるし、韓国人は指でミニハートを作ったり、両手を使ってハート型にしてきたりする。その男がイケメンだったりすると、女性陣が一斉に黄色い声援を飛ばす。なるほど、こういうことかと。ちなみに日本人はだいたい照れ笑いである。それじゃダメなんだよ。良い経験をした。


他にも美味しくて安いカオマンガイ屋を見つけてはしゃいだり、ジョムティエンビーチ周辺を散策したり、渋谷を発見するなど自由気ままに過ごした。楽しい。

ここら辺、9割以上が欧米人。まるでロスに来たみたいだ。行ったことないけど。

 

泣いてしまった

そんなこんなで数日を過ごし、いよいよ帰国が近づいてきた。ああ楽しかったな。今年大学卒業だし、そろそろタイ旅行も卒業かと思っていたが何言ってやがんだと。タイにいる時間はハッピーそのものだ。楽しい、温かい、美味しい。日本だと週1ペースで金縛りに遭うが、タイだとそんなことはなくよく眠れる。日本には空港にお見送り・お出迎えしてくれる人はいないが、タイにはいる。タイに来るたびにタイ人のコミュニケーションに癒され、救われている。

私が元ひきこもりであることと、タイが好きなことには関係があると思う。今でこそ外に出れるようになったわけだが、引きこもり脱出の過程で固めてきた箇所がある。そこを日本人の多くはプライバシーとかマナーという名目で触れずに通り過ぎるのだけど、タイ人は突いてくる。最初はうひゃーと思ったが、意外と悪くない。固めた箇所が緩んできてのコミュニケーションはよりフレンドリーになり、どんどん距離が近づいていく。その成功例が蓄積していくと、人間に対しての信頼感が芽生えていく。なんというか、タイ人との関わりを通じて人間関係の学び直しをしている気がする。タイに行くようになってから「優しくなったね」と言われることが増えてきた理由はそこにあるんだと思う。

 

私の人生からタイの要素を取り除いてみると、かなりひんやりとしたものになる。前から日本以外に拠点が欲しいと思っていたが、いつの間にかタイはホームになっていた。タイは私のハッピーに欠かせない大切な国である。

そんなことを思ったら、お酒を飲んでいたこともあるのだろうが、涙が出てきた。エモい。エモいよ!良い旅だ!ありがとうタイランド!!

 

というわけで、2023年年末の旅、終了。タイとの付き合いはこれからも続いていくだろう。これまでも、そしてこれからもタイにはお世話になるのだ。腰が曲がってもな!