つい先日まで11月とは思えない暑さで夏と同じ格好で生活していたのに、ここ数日で一気に冬が来た。それと関係してるんだかしてないんだか、心身の調子も悪くなってきた。労働意欲も消えてしまった。なんだよチキショウ。とりあえずヒートテック上下に電気膝掛けで乗り越えていきたい。
さて、9月にインドネシアに行ってきたのでその記録を。元々このブログは旅ブログとして運用予定だったのだが、すっかりめんどくさくなってしまってバンバン先送り。もったいないよ。DONE IS BETTER THAN PERFECT!
- 入国
- simカードとgojek
- 市内へはブルーバードタクシーで
- blockMが快適すぎた
- ボゴールの植物園 KEBUN RAYA BOGOR
- チカランで穴に落ちました
- ジョグジャカルタではルピアの桁を間違えて悶絶
- ソロで先生に会う
- 過去最高にめんどくさかった帰国
- まとめ
入国
インドネシア入国には、ビザと税関申告が必要だ(2023年9月)。ビザはアライバルビザもあるし、事前にオンライン申請するものもある。元AKB48の篠田麻里子のインスタストーリーでオンライン申請をしなかったがために並んだという投稿を見たので、よしオンライン申請でいこう!
ところが、申請がうまく行かない。パスポートの画像を載せる必要があるのだけど、何度やっても「写真が不鮮明だ」と言われ却下される。あれこれ工夫しても埒が開かないので放り投げた。いいよ、アライバルビザで!
バンコクからジャカルタへ入国。急いでビザカウンターへ向かうと、誰も並んでいない。ガラガラだ。500,000ルピア(約5000円)なんだけど、日本円で払うと6000円かかる。ルピア持ってないしめんどいからいいか。払ったら即ビザ発行。スムーズだ。入国の際は「いつ帰国するのか」「どこに泊まるのか」の2点だけ聞かれた。来週ですよ、マンガブサールですよ。それでok。一応帰国便のチケットがないとダメなことになってるようだが、提出は求められなかった。助かった。あとは事前にサクッと申請できる税関申告のQRコードをかざすだけ。簡単だ。
simカードとgojek
入国。まずは少額だけ換金をする。ルピアは桁が多くてめんどくさいが、ルピアから0を2つ取ると日本円になる。10,000ルピア=100円の計算でとりあえずオッケー。だいたいどこの国も空港レートは良くないので最低限だけ換金してあとは市内でナイスな両替所を探すのがおすすめ。ジャカルタでいうと、グランドインドネシアとblockMにある。
ルピアを手にしたら、次はsimカードだ。私は楽天モバイルを使っているので2GBまでなら問題なく使える。しかし、インドネシアで誰もが知っている便利アプリgojekを使うには現地の電話番号が必要だ。よし、買おう。
ここで、1つ問題が発生する。「gojekのアカウントもう作れない」問題だ。gojekを使うには現地の電話番号とメアドが必要になる。今回私は3度目のインドネシアなので、既に2つメアドを消費しており、もう持ってない。となると、昔作った2つのアカウントのどちらかにログイン、またはそれを消してメアドを1つ解放してやる必要がある。しかし、simカードで付与された一時的な電話番号など覚えてないので、ログインも削除もできないのだ。マジかよ。でもこれっておかしくて、じゃあトラベラーは来るたびに新しいメアドを用意してこないといけないのか。そんなバカな!あ、simカードの番号をメモしておいて、旅が終わるたびにアカウントを消せばいいのか?でもすげえめんどくさくないかそれ。。。
店員さんに聞いてみる。どうすりゃ良いんすかね。すると、「ちょっと貸してくれ」と。タプタプタップ。ほんの数十秒で問題は解決した。え、どうやったの!
「大事なのは電話番号なんだ。メアドなんてなんでもいい。だから適当に入力してやったぜ。へへへ」なんと、その場で適当なアドレスを創作して入力したらしい。amazing!
これで、最低限のルピアとgojekが使えるスマホを手に入れた。よし、市内へいこう。
市内へはブルーバードタクシーで
タイならスワンナプームもドンムアンもだいたい勝手がわかるのだけど、インドネシアは経験が少ないのでイマイチ地理がはっきりしない。ブルーバードタクシー一択ということだけを頭に置いてあちこちぶらぶら。ちなみにスカルノハッタ空港は夜中に到着しても人もいるし明るいし、特に身の危険を感じることはないので快適だ。
途中、タクシーの勧誘がわんさかやってくる。どこの国にも見られる現象だ。で、こういうのはだいたい断った方が良い。no thanks。すると、1人の青年が日本語で話しかけてきた。
「お兄さん、どこ行きますか?」
「マンガブサールまで行くよ」
「おお、近いね。うちが一番安いタクシーだから、こっちきて」
「いや、俺はブルーバードタクシー探してるんで。ブルーバード乗り場どこ?」
「ブルーバードもウチも同じだよ。こっちきて」
「同じなの?じゃあいくらなの?」
「5000円!安いでしょ。こっちきて」
「wkwkwkwk。高すぎだよ!さようなら」
「え、じゃあ特別に4000円で良いよ」
「まだ高いよ。もうついてこないでね。さようなら」
適当に交わしつつ歩いていたら、見つけたぜブルーバードタクシー乗り場。特に乗り場のサインは見当たらないが、だいたい乗客の列が出来ているので探すのは難しくない。今年の1月に来た時も笑っちゃったんだけど、本当にブルーバード一択。よそのタクシーはたくさんスタンバイしてるんだけどガラガラで、ブルーバードだけが長蛇の列。どんだけローカルタクシー信用されてないんだよ!!!
列の最後尾のおっちゃんに「ここってブルーバードタクシーの列ですよね?」と聞くと、yes!と。さっきの日本語話せる青年はまだ後ろにいる。
「ほら、たくさん待つでしょ。私のタクシーならすぐだよ」
「だから、君のは高いからいらないんだよ。さようなら」
すると、さっきのおっちゃんが青年にキッと睨みを効かせた。青年、渋々去っていった。おっちゃん、強い。「Where are you from?」と聞かれたので「Japan」と答えると、ohhhh japan!とニコニコ、歓迎された。どうやら日本のことが好きらしい。最近落ち目のジャパンだけどそうやって歓迎してもらって嬉しいっす。
ブルーバードタクシー乗り場にはスタッフがいて、丁寧に誘導してくれる。運ちゃんも感じのいい人だ。覚えたてのインドネシア語を試しつつ、夜の空いている高速道路を駆け抜ける。ホテルまでは1800円だった。あの青年、2倍以上の額を請求してきたということになる。相場を知らないと騙されちゃうのはどこの世界も一緒。海外慣れしてない日本人は日本語で話しかけてもらうと安心しちゃってついつい信用しちゃうこともあるから気をつけよう。
ちなみに、後に現地の人からブルーバードじゃなくてもgrabとかgojekも使えるからそっちの方がいいと言われた。でも、空港って確か特別ルールが働いてアプリ使えなかったんじゃなかったっけ。次、試してみるか。
blockMが快適すぎた
今回訪れた地域は、ジャカルタ、ボゴール、チカラン、ジョグジャカルタ、そしてソロ。
まずはジャカルタ、インドネシアの首都だ。前回は北部を中心に過ごしたので、今回は南部。有名なショッピングモールにblokMがある。近くには日本食もちらほらあるエリアだ。お姉ちゃんと遊ぶ店もあって、駐在員たちはそこでヒャッハーしてるとかしてないとか。
このblockM、初めて来たのだが大好きになってしまった。いつ行っても空いてるカフェがあり、しかもWi-Fi速い。充電も可能で、ゆったりとした時間が流れている。飯も安い店がちらほらあって困らないし、高レートの両替所もある。チカラン行きのバス停も有名なマッサージ店kokuo(国王)も近所だ。素晴らしい!ジャカルタ滞在中は毎日通って日記書いたり予定立てたりダラダラしていた。my home!
いいよねえこういう空間。
ほか弁!
天丼美味しい。
相撲ラーメン。
思っていたよりずっと美味しいし、300円でお釣りくるので安い。
ドーナツ屋さんもある。
ここのレートは本当に良いのでおすすめ。
お金を入れると運転できる。遊園地やキッズスペースならわかるけど、普通のショッピングモールで子供たちが運転している光景は新鮮だ。インドネシアは子供たちに寛容で大事にしている印象がある。
近所にある有名マッサージチェーン店kokuo。日本語を話せるスタッフもいたりするので気楽に行ける。タイマッサージより痛くないので個人的にはこっちの方が好き。
高いやつもやってみたけど、一番安いコースが正解。1400円はちょっと高い気もするが、タイマッサージも最近は300バーツ(1200円超)で、さらにチップも渡さないとなので同じくらい。ここはチップを一度も請求されなかったので払わなくても大丈夫なようだ。
朝7時、宿近くの路上にてコーヒー販売。スタバなんていらねえよしゃらくせえ。こちとらストリートで飲むんじゃい!美味しいし、インドネシア人はタイ人以上にフレンドリーなので会話もできて温かい時間を過ごせる。
ジャカルタはガンガン地盤沈下しており、ある説では2050年に沈んでしまうとも言われている。なので現在首都移転計画を実行中だ。ではジャカルタ人がゴミの分別をしっかりしているかというと、全くそんなことはない。
コカコーラゼロが大好きなのだが、なぜかインドネシアには500mlが売られていない。どこに行っても缶かミニサイズのものしかない。ほとんどの人にとってはどうでもいいかもしれないけど、私にとっては不満点。タイではちゃんと売られているのに。
安いホテルだから文句はないけど、ここに座れる人っているのだろうか。
ボゴールの植物園 KEBUN RAYA BOGOR
私が旅をする主な目的は観光ではなく、現地の人とのコミュニケーション、異文化や生活習慣の観察と体験にある。なので、あまりこういうところは行かないのだけど、現地の友人に案内されたので行ってきた。
この公園はやたらにデカいので、自転車や原付、スクーターなど様々な乗り物をレンタルし中を回るシステムになっている。
luup
なんかイカすのでこれにしたのだが、めちゃくちゃスピード遅くて笑ってしまった。高齢者用だと思う。
インドネシアでもカメとウサギがスピード表現として成立するのか。面白い。
ジャカルタはバイクや車だらけで空気がよろしくない(前回来た時、持病の喘息が発動した)ので、緑に触れられるのは嬉しい。
解放感がありますな。
チカランで穴に落ちました
チカランは、ジャカルタから東に車で1−2時間のところにある。工業地帯で日本人もそこそこ住んでるような街。タクシーだとジャカルタから2000円以上かかるのでちょっとだるいが、先ほど紹介したblockM近くからバスが出ており、それだと500円かからない。そっちの方が断然おすすめだけど、でも時間通りにバスが来なかったりもするのでそこはお気をつけて。インドネシアの時間はゴムの時間、伸び縮みするのです。jam karetと呼ばれており、現地の人に愚痴ったら割とウケた。
バス停近くにあったお店。安い!
gule daging sapi。辛いのが食べれないのだが、これは美味しかった。ココナッツカレー的なやつ。そしてマンゴージュースも激うま。タイに行くと毎度飲むんだけど、それよりも美味しかった!これで300円は安い!店員さんも穏やかニコニコで情報くれたりもしたナイスガイだった。また来たい。
バス停。
こんなものが。
なぜチカランを訪れたのか。理由はただ一つ、人に会うためだ。チカラン在住の知り合いが多く、彼らは仕事で忙しいためジャカルタには来れない(意外に遠いしだるい)。おけ、じゃあ暇人の俺が行くよ、というわけである。面白い時間をたっぷり過ごせたので良かったのだが、ただ一つ、大きなトラブルがあった。
穴に落ちたのである。
写真で見ると小さい穴だし、なんでこんなところに落ちたのか。説明しよう。
バスでジャカルタからやってきた。時間は18時。すでに周りは薄暗い。バスから降りるとそこは車の交通量が激しい大通り。バンバンじゃんじゃん走っている。怖い。基本的にインドネシアは歩行者用の信号がなく、通りを渡る時は気合いが必要なのだが、この交通量だと身動きが取れなさそうだ。
予定では知人が私をピックアップし、美味しいお店に案内してくれるとのことだった。でも、この交通量で果たしてピックアップなどできるのだろうか。場所を移動した方がいいのではないか。よし、移動しよう。Googleマップをチェックしながら、上の写真の緑の箇所を歩く。どこがいいかな、どこがいいかな。そうして彷徨っていると、突然あるはずの地面が消え、ずこっと落下した。うわああああああああああ。左足の脛を強打した。痛い!痛い!折れたかもしれない!!!見てみると、ドバドバ出血してやがる!ひょえええええええ。
こんな感じ。本当に不意打ちだったので思い切りぶつけた。
唸り声をあげたが、交通量の激しい通りだ。車の音でかき消される。チキショウ!めちゃくちゃ痛いが、同時に笑いが込み上げてきた。一体何をやってるんだ俺は。。。
とりあえず持っていた水とトイレットペーパーで傷口洗浄。出血はだんだん落ち着いてきたが、それより内部が痛い。骨は折れていないようだが、90キロ以上ある全体重が脛に直撃なので損傷が激しい。既に1ヶ月以上経過しているが、まだ少し痛いし腫れている。マジかよ。
そのあとはなんとか場所を移動し、無事にピックアップしてもらって「OMG! What happened!」とか言われつつ美味しいお店に連れて行ってもらって良い時間を過ごした。ちゃんとコンビニに寄って消毒液も買ったのでまあ一安心。
暗いしブレブレだけど、水上レストランみたいな感じになっていてなかなか洒落ている。昼間来た方が良さそうな店。
美味しいけど、やっぱり辛い。。。
インドネシアに来ると必ず何かが起きる。初回は財布を丸ごと紛失しえらいことになり、2回目は喘息が悪化し、そして今回はスマホ歩きで穴に落ちた。楽しい国。
ジョグジャカルタではルピアの桁を間違えて悶絶
ジョグジャカルタへようこそ!
ジャカルタからジョグジャカルタへ行く手段は、飛行機と列車がある。飛行機だと1時間、列車だと6−7時間くらいかかる。金額はそんなに違いがなくて、飛行機だと6000円〜1万円くらい、列車だとクラスにもよるが3000~5000円ほど。パパッと行きたい人は飛行機がおすすめ。ただ、飛行機ってチェックインや手荷物検査などめんどくさいし、delayもしょっちゅう起こるし、何より私は飛行機が好きじゃないので今回は列車で。
ガンビル駅から早朝発。stasiun = station.
eksekutifクラス。良いやつ。5000円くらいした。
車内。座席は狭くはないし、結構揺れるけどまあまあ快適。ただ気をつけなくていけないのは、めっちゃ寒いということ。半袖短パンサンダルだと間違いなく風邪をひく。急いでヒートテック下を履いて、上にユニクロのウルトラライトダウンジャケット。ちゃんとマスクもつけて防寒。これでなんとか凌いだ。
通路側の席だったのが、車掌さんが気を利かせて景色を楽しめる窓側の席を案内してくれた。優しい。
景色見たり寝たりであっという間にジョグジャカルタ駅に到着。暑い!ジャカルタよりはっきりと暑い!
どこかインドを思い出させる駅の構内。
街をぶらつく。ジャカルタと違って人が少ない。街並みは沖縄に似ている気がする。
広い道に出ると、ジョグジャカルタの名物お菓子BAKPIAの店が乱立している。お土産にみんな買っていくようだ。
ふわふわ生地。中にはチョコクリーム。美味しい。
これはパイ生地。個人的にはこれが一番好き。後で書くけど、taman sariで買ったもの。
さあ、そろそろホテルを決めよう。行き当たりばったりスタイルなので大体ホテルはその日に決めることが多い。agodaで検索をかけたら、良い感じのホテルが1500円で見つかった。わおおお、ジャカルタより物価が安いとは聞いていたが、まさかこんなに安いとは!すぐに予約して、ホテルへ直撃。支払いはアプリではなくフロントでということで、綺麗なお姉さんに1500円(150,000ルピア)を支払った。
すると、お姉さん苦笑い。何か言っている。何よ。え、お金が足りない?そんなことないよ、150,000ルピアでしょ。足りてるよ。え、うそ、マジかよ。。。予約確認メールをチェックしてみる。1,500,000ルピア。。。そうだ、1万5千円だ。。。のぎゃあああああああ。
すんません、ちょっと桁を間違えてしまったのでキャンセルできますでしょうか。
「できません。現金かカード、どちらにいたしますか?」ニコニコ。
しょうがない、カードでお願いします。。。
ブルーだ。予算が一気に吹き飛んだ。ただ寝泊まりするだけで、しかも1人で、15000円。。。お金の無駄だ。。。やっちまった。。。
気分を変えるのに時間がかかったが、もうどうにもならない。15万円じゃなくて本当に良かったと考えよう。今を楽しむんだ!というわけで、ホテル付属のプールに行ってがむしゃらに泳いだりした。良い思い出になった。ルピアは桁がデカいから気をつけろ!
確かに広いが、15000円の価値があるかというと、ない。
水温が低いためか、私以外誰もいなかった。存分に暴れてやったぜ。
泳いだら腹減った。近くの食堂へ。mie godongというものを頼んだら沖縄そばのような味で美味しかった。
ジョグジャカルタといえばボロブドゥールなのだけど、めんどくさいから行かなかった。やはり観光にはあまりやる気が湧かない。代わりに近場のtaman sariというところへ。
ここのbakpiaが本当に美味しかった。また来たい。
マンゴージュースも美味だった。この写真だけ見たら沖縄だと勘違いする人多そう。インドネシアにはシーサーらしきものもあるし、「そーめんチャンプルー」のチャンプルーはマレー語(あるいはインドネシア語)で「混ぜる」という意味だ。琉球王国時代に何か繋がりがあったのだろうか。
そうそう、有名なマリオボロストリートも歩いた。馬を見たのはマニラのイントラムロス以来。。お化け屋敷にVR、美味しいサテもあって楽しいストリート。
ソロで先生に会う
最後はソロだ。ジョグジャカルタから電車で1時間ほどの場所にある。なんでここに来たかというと、インドネシア語の先生が住んでいるからだ。
今回のインドネシア旅行をより良いものにするため、2週間ほど前からインドネシア語のオンラインレッスンを受けていた。インドネシア語は独自の文字はないし発音はローマ字読みだし動詞の変化もないので、世界で一番簡単な言語とも言われている。2週間だけでもちょっとした会話ならできるようになった。やったぜ。その先生がたまたまソロに住んでいるということで、じゃあ会いましょうと。インドネシア人、本当にフレンドリーだ。
ソロに到着してまず驚いたのは、駅にキッズスペースがあることだ。本当にインドネシア社会は子供を大事にしてるなぁと感じる。この国での子育ては日本よりもずっとやりやすいのではないか。そうそう、チカランで出会った通訳の人、親戚が100人以上いるらしい。「もしジョグジャカルタで何かあったら連絡してね。ジョグジャは私のホームタウンだから、100人くらいはすぐに集められるよ!」マジかよ。インドネシアはビッグファミリーだ。そういえば、日本で夫婦別姓が認められない理由の一つに苗字を一緒にしないと家族の絆が壊れるというものがあるらしい。これは杞憂で、インドネシア人の中には苗字を持たない人が珍しくない。苗字がなくたって、ビッグファミリー、ラブファミリー。それがインドネシアだ。早く夫婦別姓認められれば良いのにね、ジャパン。
電車を降りるとすぐに視界に入ってきて、本当に驚いた。
先生から少し遅れるとのメッセージ。知ってるよ、jam karetだからな。それにしても暑い。涼しいカフェで待ってたいのだがカフェがない。しょうがないからファンだけが回っている暑い駅の椅子に座って待つ。
右奥に見えるのはpray room。イスラム教徒たちがお祈りする部屋だ。9割近くがムスリムであるインドネシアならでは。
「着いたよ、駅の外のモスク前で待ってる」とのことなので、出発。オンラインでは毎日会っていたが実際に会うのは初めてだ。少し緊張する。
いた。小さい体でニコニコ、ぶんぶん腕を振り回している。いつも通り、いやそれ以上に元気だ。緊張が吹き飛んだ。あまり時間もないので、ぱっぱとご飯を食べにいく。彼女はバイクで来ていたので後ろに乗っけてもらう。ちっこい女の先生の後ろにでかい男の生徒が乗る光景はなんとも見栄えが悪い。おそらく体重は倍以上違う。彼女がひっくり返ってしまっても困るからそれは事前に伝えておいたのだが、「全然問題ないよ!私はスーパーウーマンだからね!」と強気だ。結果、一切ふらつくこともなく完璧に店まで運んでくれた。さすが!
インドネシアで有名なヌードル屋さんらしい。ガチョアン。確かにジョグジャカルタでも見かけた。
ほとんどのメニューが100円未満。マジかよ安すぎる!
udang rambutan。確かに見た目がランブータンっぽい!味はあまり覚えてないんだけど、確かふつうだった気がする。
めちゃくちゃ解放感があってすっかり気に入ってしまった。ずっとダラダラしてたい。
初めて見た形式のトイレ。ただ水道があるだけ。steve jobsも驚きのシンプルさ。
食事を終えると、近くのショッピングモールへ。
ソロパラゴン。後ろに見えるのは丸亀製麺。丸亀は東南アジアにバンバン進出しているよねえ、食べたことないけど。
びっくりしたのは、焼肉ライクがあったこと。焼肉ライクといえば、去年私が焼肉サブスクに加入して1ヶ月毎日焼肉を食べた店だ。ジャカルタやジョグジャならわかるけど、こんな地方にもあるなんて!ちなみに、インドネシアの前に訪れたバンコクでも見かけた。知らない間にバンバン海外に進出しているんだな。
なんでも今日はお祭りが行われているらしいのだが、翌日始発の電車で帰国しないといけないので長居はできない。パパッと眺めたあと、帰路に着いたのだった。
ちなみに、実は先生、前日夜にもジョグジャカルタまで来てくれて一緒に夕飯を食べた。そこのご飯代、そしてこの日のご飯代交通費含めて全て彼女の奢りだった。「いやいいよ俺出すよ!」と言っても「あなたはゲストなんだからいいの!」ということだった。優しい。
過去最高にめんどくさかった帰国
今回の帰国ルート、過去最高にだるいものとなっている。というのも、まずシンガポール、そしてホーチミン、最後に東京という乗り継ぎの嵐。しかも、これは直前にtrip.comに確認したのだが、なんと全ての国に入国する必要があるというのだ。つまり、シンガポールに入国しチェックイン、出国。ホーチミンに入国、チェックイン、出国。そして東京に入国する必要があるのだ。私はてっきりジョグジャカルタで東京までのチケットがもらえると思っていたので狼狽えてしまった。マジかよ。。。てか、間に合うのだろうか。聞いてみると、一応各空港には最低乗り継ぎ時間なるものがあるらしく、それに沿ってプランを作っているので計算上は間に合うとのこと。しかし飛行機の遅延や出入国のもたつきがあった場合、搭乗不可の可能性がぐいーんと上がる。飛行機会社の都合で遅延した場合は保証があるようなのだが、天候の問題などは対象外となると。簡単にいうと、やばい。やっちまった。。。普段は1区画ごとにチケットを購入するので乗り継ぎはほとんど経験がないのだが、こういうことになるのか。。。まいった。。。
しかし、やるしかない。やるしかない!行くぜ!
というわけで、急いでシンガポール入国に必要な書類の申請。ぱっぱと。荷造りも終えて、いざ空港へ!
ジョグジャカルタには空港が2つある。私が帰国に使ったのはyia。市内からかなり離れており、タクシーだと高額になる。なので、多くの人間は電車を使う。ところが、このチケットはキャッシュレスアプリじゃないと購入できない(おそらく)。早速アプリをダウンロードしてあれこれ試すのだが、私が持っているクレジットカード4枚、全てerror。もちろん国内では使えるし、海外でもどれかは使えるのだが。。。ここら辺は次回の課題。インドネシアはキャッシュレス社会でみんなアプリでサクサクやってるので私もその便利さを享受したい。インドネシアに強いクレジットカードはどこにある?
そんなわけで、先生に代わりにチケットを取ってもらった。何から何までterima kasih。
porterなる人たちが重い荷物を代わりに運んでいた。このサービス初めて見た。
かっちょいい空港だ。
まずはシンガポール行きまでのチケット発券、手荷物チェッククリア。急げ急げ。あれ、出国手続きがないまま広場に出てしまった。なんだこれ。ジョグジャカルタは出国審査がないのか?
もちろんそんなはずはない。この空港の作りはちょっと変わっていて、手荷物検査を終えたらまずは国内ターミナルに入る。ここでお土産も買えたりする。で、その端っこに国外用ターミナルへの入り口があるのだ。ここには門番がいて、ある程度出発の時間が近づかないと入れないのだ。めんどくさ。
鉄壁の守り。
しばらくしたら門番から許可が出てゲートを潜る。すぐに出国審査がある。なるほど、そういう構造か。さよならインドネシア。
シンガポールに着いた。8年ぶりだ、あっちゃんかっこいい。久しぶりに日本より裕福な国に着いたのでちょっとワクワクだ(一人当たりGDPはシンガポール世界第6位、日本は32位)さあ時間はないぞ、急げ!走れ!
世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング・推移(IMF) - GLOBAL NOTE
日本は該当するのでスムーズに入国できるらしい。
めっちゃシンプル。
本当にスムーズに入国できた。感動した!!!
さあもたもたしてはいられない。なんとしても日本に帰国しないといけないのだ。予定では深夜に羽田空港に到着し、その足で早朝から仕事なので遅延は許されない!チェックインカウンターに突撃。シンガポール〜ホーチミンと、ホーチミン〜羽田はベトジェットエアーで同じ会社なので羽田まで一気に発券してくれるかと思ったが、ダメだった。何やら規約があるらしい。スタッフによっては融通利かせてくれそうな気もするが、まあダメならしょうがない。入国して20分もたたないうちに出国。なお、出国審査も入国と同じようにスムーズだった。市内には出ていないが、すでに私はシンガポールLOVEである。
手荷物検査も他の国と一味違う。ふつうは電子機器を外に出す必要がある。私の場合、パソコンやiPad miniなどなど。結構めんどくさい。ところがシンガポールはリュックから出す必要なし!すごすぎる!ここの空港システムを作った人は、めちゃくちゃストレス耐性が低い人か、あるいは快適さを真剣に考えられる人だと思う。こんなにスムーズで気持ちの良い空港は初めてだ。他の国々もぜひ見習ってほしい。
Wi-Fiも強い。おしゃれな音楽がかかり、いい匂いもする。ああこれが先進国か。。。
凄まじく快適なチャンギ国際空港だったが、ベトジェットはしっかり遅延。チキショウ!腹を立ててもしょうがないからトイレでのんびり用を足して出てきたら、ファイナルコールだよ。んだよもう!
というわけで、ホーチミンのタンソンニャット空港に到着。1時間近くの遅延。急げ急げ!走れ!
はい、長蛇の列。ここはシンガポールではないのでチンタラ待たないといけない。しかもフリーWi-Fiがない。ああ、I miss Singapore...シンガポールのシステムが世界標準になってほしい。。。
締め切り10分前に無事入国、急いで走ってチェックインカウンターに滑り込む。なんとかギリギリ間に合った。チケット発券。やったぜ。。。
羽田行きの飛行機ももちろん遅延。あーあ。まあいいよ無事に帰国できるならなんでも。結局羽田に着いたのは3時。始発まで時間があるが、座席はあちこちにたくさんあるし、警察が監視してくれているエリアもある。タリーズコーヒーも開いてるし、24時間openのローソンもあるのでそんなに不便はしなかった。
まとめ
長々と書いてしまった。この時点で11700文字以上。やっちまった。今年に入って初めての旅日記だったので勝手が分からず、いいやもう詰め込んじゃえということでヒャッハーしちゃいました。まあ楽しかったからいいか。はてなブログには動画が貼れないのでyoutubeにアップロードする必要があるのだけど、それも久しぶりで楽しかった。
インドネシア、いい国です。まず、人が温かくフレンドリー。今まで16カ国訪れたけれど、No.1でしょう。タイよりもフレンドリー。インドネシア語は学習ハードルが低いのでちょっとでも覚えていくと歓迎してもらえます。子供好きな人が多く、社会全体で子供を大事にしていこうという気持ちがあちこちに感じられます。まさか駅にキッズスペースがあるとは!子供が騒いでいてもそれを厳しく叱ったりなどはせず、おおらかな雰囲気があります。少子化ジャパンとは大きく異なる点ですね。時間にはルーズです。まあそれは東南アジア全体に言えるような気もするのですが、個人的にはタイよりもスローな印象。jam karet、ゴムの時間は伊達じゃないぜ。飯は辛いものが多いのでちょっと困りました。私が一番好きなメニューはsate kacang。甘めのピーナッツソースがかかった焼き鳥です。それをご飯と一緒に食べるのが一番安全(100%辛くない)で美味しい。9割近くがイスラム教徒なので街でヒジャブをつけた女性を見るのは普通のことだし、お祈りの歌みたいなのが定期的に街に流れるし、駅や空港その他あちこちにお祈り部屋があります。これも日本と大きく異なる点。まだまだイスラム教というものは日本人に馴染みがなく、もしかしてちょっと怖い印象もあるかもしれませんが、いやいや彼らはとても優しい人たちです。来てみなよ。今までタイ好きな人たちにはよく出会ってきたけど、インドネシア好きには一度も会ったことがない。バリ島好きはちらほらいたけど、あそこは大半がヒンドゥー教なのでインドネシア好きとはまた違う気がする。おそらくまだみんなインドネシアを知らないだけなんじゃないか。アクセス悪いし、わざわざ来る理由もないからじゃあタイに行くみたいな。一度来てみなよ。エアアジアやその他LCCには頑張って日本〜インドネシア間の安いダイレクトフライトを作ってもらいたい。アクセスは大事。帰りの乗り継ぎ地獄は本当に参りました。1日に何カ国出入りしてんだあほか。でも良い経験になったし気合いの大切さを学びました。ちなみに、trip.comのカスタマーサポートはいい感じです。ネット経由で電話出来るし、ハキハキしっかり答えてくれるので。来てみなよ。
sate kacang and rice。gojekで注文してホテルで食べた最後の晩餐。めちゃうまい。
今度はソロで1泊したい。本当に街全体がだらっとしていて雰囲気が良かったので。新しい街にも行ってみたい。bandungとかsurabayaとか。厳格なイスラム教徒のエリア、acheも面白いかもしれない。次来るときはクレジットカード使えない問題もなんとかしたいすね。
そんな感じ。個人的にはタイの次に安心できる居心地の良い国となりました。タイが2nd homeなら、インドネシアは3rd home。居場所は増やすに限るぜ。
それでは、また次の旅でお逢いましょう。Sampai jumpa lagi yaaaaaa