atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

まとまらない人を読んで

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坂口恭平さんが躁状態に突入している。ツイッターを見ればわかる。静かな時は静かなのに、躁が来た時はツイート量がほんとに凄まじい。内容もぶっ飛んでる。少しでもこちらがコメントしたり関連ツイートをすると、リプやいいねがバンバン飛んでくる。お祭り感やばい。昨日のツイッターによると、落合陽一氏が彼に電話して来たらしい。おいおいマジかよ、そこにも接続するのか。そして明日からポルトガルに行くらしい。この勢いは新政府内閣総理大臣時代を彷彿とさせる。このお祭りは長く続かないと思うので、潰れるのが心配。

 

そんなイケイケ坂口恭平さんの新刊の話。先日新宿紀伊国屋で行われたミニライブ+サイン会に行きたかったんだけれど用事があって断念。翌日新宿ベルクに行ったら、サイン本最後の一冊。ラッキー!買った。

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この本は、躁状態にあったイケイケ坂口さんリトルモア編集者の加藤さんに3日間話しまくった内容が元になっている。読んでて楽しいし、アガるし、そして疲れる。そう、これが坂口クオリティだ!この体験ができる人を他に知らない。さすがですわ。だからファンなのだ。

 

読んでいくつか気になったキーワード。

 

  • 日課
  • 手首から先の運動の大切さ
  • つくるというのは現実への抵抗

 

日課

坂口さんは日課を重要視している。朝早く起きて執筆し、料理し、散歩し、絵を描き、編み物をし、夜は早く眠る。放っておくとどんどん拡散してしまうので、日課で自分を安定させてると。これ、すごくよくわかる。

 

私も毎日5時に起きて、そこから瞑想したり日記を書いたりといった日課を実施している。そうすると、確かに安定する。日課って息苦しいイメージもあるけど、実際にやってみると拠り所になっているような印象を受ける。まとまらない人にはオススメの自己コントロール法だと思う。

 

手首から先の運動の大切さ

「手首から先の運動」って響きが好きだ。神田橋條治さんという精神科医の人が推奨しているメソッドだそうで、健康に良いらしい。坂口さんも実践していて調子がいいとのこと。文章を書き、絵を描き、ギターを弾き、料理し、編み物をする。確かにこれは効果がありそうだし、惹かれるものがある。少しずつ日常に取り入れてみたい。とりあえずプロフィール画像を自画像にしてみた。絵なんて久しぶりに描いたぞ。

 

つくるというのは現実への抵抗

この現実っていうのは、つくることを忘れさせる。つくるというのは、抵抗すること。わたしにはできない、と思わせる。これが現実が唯一の世界であるために大事なんだ。水道管が引けない、ガス管は引けない、電気は無理ですとか。それが現実装置だってことよね。それに対して僕は抵抗してる。p.256

 

現実とは、「わたしにはできない」と思わせること。それに抵抗するために、つくる。この考え方、面白い。確かに坂口さん、めっちゃ抵抗してるわ。モバイルハウスでも新政府でもいのっちの電話でも、作り続けて現実に抗いまくってる。しかもご機嫌にハイテンションに軽やかに。その姿勢にたくさんの刺激とエネルギーと勇気をもらってきた。

 

引きこもっていた当時、まさに現実というものは「お前にゃ何もできないよ」のメッセージをバンバン放射してくるもので、世界のほとんどがキープアウトで、危険に満ちているように感じられた。だから引きこもり脱出において一番重要な最初のステップは、自己肯定感の獲得だった。それは考えていても生まれないので、あれやこれやとトライしては失敗の繰り返しをした。そのうちにだんだんと、なんとかなるのではないかと思えるようになり、実際になんとかなったのだった。その作業の過程で折れそうになった時、坂口さんの軽やかでえぐい行動力はとても笑えたし、最高に刺激的だった。そんなこと、やっていいのか!そんなこと、できるのか!のオンパレード。モバイルハウスで駐車場に住むとか、本当にワクワクしたなぁ。。。真似しようとして、ガソリンスタンドのにいちゃんに交渉して使用済みのバッテリーをもらいに行ったこともあった。懐かしい。

TOKYO0円ハウス0円生活 (河出文庫)
 

 

読んだ人の感想ツイートを読むと、この本で癒されたり楽になった人が多いみたい。私も楽になったし、エネルギーももらった。生きることに疲れていたり行き詰まってる人は読むといいと思う。胡散臭いけど、それがいい。ちなみに、坂口さんが最初に提案したこの本のタイトルは「読み薬」らしい。

 

というわけで、いい本でした!私も現実に抵抗していかねば!

 

本日27日水曜日の1830〜紀伊国屋新宿本店でまたミニライブとサイン会やるみたいです。興味ある方はぜひ!

https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20191125180009.html

 

デスストのおかげで忍耐強くなった私

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昨日は、新宿のプライム1スタジオにデスストグッズを買いに行ってきた。ずっと楽しみにしていたストランドキーホルダーが入荷するとのことで、胸を躍らせながら新宿に向かった。

 

オープン2、3分前に到着したら写真の通り。嘘だろ。。。いやいや、そんなはずがない。きっと何か他のイベントがあるに違いない。なんとかバーゲンとか、韓流スターのサイン会とか、話題のパンケーキ屋がオープンとかに違いない。落ち着け。

 

サイドに回ってみる。

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ダメだ、サイドにも長蛇の列。。。

 

しょうがないから後ろに回る。

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後ろもいるよ。。。でも他のところに比べたらなんだかマシっぽいので、ここから潜入を試みた。

 

開店時間になった。とっととグッズを買って脱出しなければ。ちょこちょこ走って入店。ところが、ダメだ。。。エスカレーター待ち。。。なんだそれ。。。

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こんなにパンパンなエスカレーター、見たことない。。。

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私の期待も虚しく、大群は7Fに向かって行った。そう、み〜んなデスストグッズ目当ての人たちだった。ヒョエ〜。

 

7Fに着いてさあお買い物かと思いきや、階段で並んでお待ちくださいとのアナウンス。上がってきたのに、5Fまで降りる。階段で、待つ。本当にたくさんの人がいた。すごいわ、予想を遥かに超えていた。

 

ここにいる人たちは、友人や知人からグッズ購入を頼まれた人たち、グッズ転売の人たち以外は皆デスストファンに違いない。ブリッジズメンバーの一員に違いない。だったら繋がれるはずだ。デスストトークでこの待ち時間を愉快な談笑タイムに変えられるはずだ。

 

ところがやっぱりそうはいかなかった。どんよりした空気がそこにあった。ああ、忍耐である。

 

待つことがすごく苦手だ。だからディズニーランドとかUSJは行きたくないし、並ぶことが必要なものには基本的に手を出さない。でも、待つことになってしまった。

 

しょうがないからスマホを取り出す。どうしようかしら。

 

ああ、そうだ!こんな時こそ、low roarを聴こう!low roarのpatienceを聴こう。patienceは日本語に訳すと、忍耐。まさに今こそ忍耐の時だ。


Low Roar - Patience

 

ところが、こんな時に限ってスマホの電池が4%。無理だ。あーあ。あーあ。

 

しょうがないから、あれやこれやを考えながら待った。

 

入店から1時間ほど経った頃、ついに順番がやってきた。やった!買うものは決まっている。ストランドキーホルダーと、BBのキーホルダーの2点だ!よし、まだどちらもあるみたいだ!急げ!

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というわけで、なんとか無事に買えた。達成感!

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デスストやる前の私だったら、あの長蛇の列を見て帰った可能性が高い。デスストのおかげで、困難に耐えてそれを乗り越えた先にある喜びを手に入れる回路が鍛えられた。毎日重い荷物を背負って川を渡り、BTと対峙し、雪山を登る作業がまさかこんな形で役に立つなんて!!!いや、ほんと1時間待つとか普段の私には考えられないので、やっぱりそれはデスストの影響なんだと思う。忍耐力がない人、デスストで鍛えよう!

 

なお、すでにストランドキーホルダーや幾つかのアイテムは売り切れてしまった模様。

https://twitter.com/Prime1Studio/status/1198128043547430912?s=20

 

メルカリで見てみたら、6000円でソールドアウトしてる。定価1500円の品が、6000円!!!4倍!!!これにお金を払うのは嫌ですね。。。今、プライム1スタジオの方で通信販売も検討しているということなので、東京に来るのが難しい方はそっちを待ったほうがいいような気もします。

https://twitter.com/Prime1Studio/status/1197800476017774592?s=20

 

それにしてもすごい人だった。小島監督の人気っぷりを肌で実感した1日。

デスストを終えて(ネタバレあり)

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はいどうも!11月も後半戦、令和元年もあと1ヶ月ちょっとで終わりますね!このシーズンは日が短くなって気温も落ちるのでメンタルに負荷がかかりやすいのですが、なんとかサバイブしていきましょう!

 

さてさて、ついさっきデスストをクリアしました。あまり寄り道しないでやった方だと思うけど、40時間かかった。エンディングは泣けたというツイートをたくさん見ていたので覚悟はしていたが、やっぱり泣いてしまった。BB!

 

最初は装備品として扱われていたBB、あやしてもなかなか泣き止まない困ったちゃんだったけれど、徐々に仲が良くなってきて、BTエリアを乗り越えた時やスピードを上げて移動している時に聞こえてくるご機嫌な声に癒されるようになって。ある時期にBBがいなくなったらとても寂しくなってしまった。BTも見つけられないからすごい怖い思いをした。アクションボタンを押すと、サムが「会いたいぞお!」と叫ぶ。ほんとだよ、BB、早く帰ってこい!戻って来た時はホッとした。再び繋がれた。

 

それなのに、最後の配達がBBを焼却炉に運ぶとか。。。放っておくとネクローシスを引き起こすから早くしないといけない。でも、そんなの簡単に決断できない。孤独でしんどい配達作業、アメリカを一つにする作業を共に乗り越えてきた大切な相棒だ。本当にずっと一緒にいた。確かな繋がりがあった。泣いたわ。

 

このシーンは、デスストを長くプレイすればするほどしんどさを味わうことになる。それだけBBに感情移入し、繋がりがあるからだ。映画や小説と違って、ゲームは自分でプレイしているので経験が蓄積されている。だからこそ、こういった別れのシーンの重みがすごい。泣きながら、大切な人の存在を強く思い出し、思わずその場でラインしてしまった。大事にしなければ。。。

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ちょっと湿っぽくなったので、明るめに感想を書いていく。

 

感想

面白かったです。濃厚な映画を見終えたような感覚。

 

ストーリーはさすが小島監督!といった感じ。わかるところもあるけど、わからないところの方が多い。私には難解でした。だからそれは他の人のレビューを読んだり、もう一回プレイしたり、今月28日に出版される小説版の方を読んでみたりしようかなと。ちなみに、新宿の紀伊國屋本店で急遽サイン会が決定。抽選みたいなので、当たることを祈るばかり。

www.kinokuniya.co.jp

 

映像もすんげー綺麗でした。途中までPS4スクリーンショット撮れることを知らなくてiphoneでパシャっていたのですが、なんとか終わりまでに気づいてよかった。たくさん撮りました。

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アメリが美しい。

 

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ママーも美人!

 

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ママーの双子の妹、ロックネも美人!

 

なんだ、女性陣だけしか撮ってないじゃないか。

 

いやいや、他のも撮っています。

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BBを大事に抱きしめながら雪の上で眠るサム。

 

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これ見つけた時はテンション上がった。雪山と富士山と大浴場ですよ。たまらんですな。

 

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ママーを担いで雪山を登るサム。人も運んじゃうんだから、伝説の配達人はすごい。

 

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ママーの体重は、55キロであることがわかる。

 

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笑っているサムは珍しい。ちょっと不気味な笑顔。

 

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むちゃデカイボス。

 

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唇の質感とかクオリティ凄まじいな。。。美しい。。。

 

こんなことをやっていてもキリがないので、次に行きましょう。とにかく伝えたかったのは、アメリが綺麗だということです。

 

次に、ゲーム性。これですよね、みんながあーだこーだ言っているところは。

 

そりゃそうだ。だってこれ、今までにないジャンルのゲームなんだから。新しいものには賛否両論があるのは当たり前。

 

で、私的にはすごく楽しかったです。でも、なぜだろう。

 

デスストは、冷めた見方をすればただのお使いゲームです。お使いってとにかく面倒くさい。忍耐のないスムーズが好きな私は苦手なはずなんです。

 

それじゃあなんでクリア出来たのだろう。ドラクエ11ff15も序盤でだるくなって放り投げたが、40時間も使ってなぜ最後までたどり着けたのだろう。

 

理由はたくさんある気がするけれど、大きいのは

  1. BT
  2. 繋がりシステム

かなと。

 

BT、めっちゃ怖いです。もちろんゲームが進むにつれて少しは慣れるし、対策もわかってくるのだけど、それでも怖かった。あまり道具を使わなかったので、R1ボタンで息を抑えながら慎重にプレイしてました。BBも泣いちゃうし、怖いしで、かなりストレスです。

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でもだからこそ、アクセントになります。もしBTがいなかったら、配達作業がダラダラしちゃう。しっかりとBTで怖がってストレスと戦うからこそ、終わったら安堵するし、BBの喜ぶ声が聞けたらガッツポーズになるわけで。ちなみに、私がデスストに本格的にハマったのは、BTを必死に乗り越えた先にあった絶景といい感じに流れてきた音楽にカタルシスを覚えてから。しんどかった量がそのまま喜びや達成感に変わるんですよね。この経験をしてから、ぐっと没入感が増しました。

 

次、繋がるシステム。これがゲームに与えている影響はすごくでかいと思います。

 

このゲーム、結構しんどいです。重い荷物を背負って雪山を登ったり、崖を下ったり、BTに怯えながら進んだり、川に流されたり。周りには自然とちょっとした人工物だけで、あとは人っ子ひとり見当たらない。するとちょっと寂しくなってきたりもします。

 

その時にアクションボタンを押すと、近くにプレイヤーがいる場合に声が返ってくるんですよね。姿は見えないし、セリフも味気ないけれど、「あ、今他の誰かも同じところをプレイしているんだな。ひとりじゃないんだな。。。」それだけでちょっと元気になります。なので暇があればしょっちゅうアクションボタン押してました笑。

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ひとりじゃない。

 

また、ナイスな場所に誰かが発電機を作ってくれていたり、ユーモアたっぷりな看板が置いてあったり、もう疲れたよ歩きたくない。。。と思ったところで誰かが乗り捨てたバイクを発見したり。決して直接的ではないけれど、繋がっている。他者を感じる。これが嬉しいんですよ。だから毎回いいね!はたくさん押しました(いいね!を押せる時間は数秒間と決まっているので、私は大体連打してました笑)。

 

みんなのために献身的に国道を作り続ける人もいれば、私のように最低限のことしかしない人もいる。基本的にはたくさんのいいね!を押して、国道をバイクで突っ走ってました。で、たまに配達を楽にするために、ジップラインを設置したり、発電機を作ったりする。あくまで自分のために。でもそれが、実は誰かの役にも立っていて、いいね!がもらえる。すると、やっぱり嬉しい。次からは多少の利他性を持って動くようになる。そんな好循環が生まれやすいゲームです。そりゃ、楽しいわ。

 

そうそう、デスストをやるようになってから、snsでいいね!を押すことが増えたのは面白いなあと思います。いやsnsどころか、愛想のいいマクドの店員さんにもいいね!を押したくなっている自分がいました。ポジティブな心の動きが増えて、それを相手に伝えたくなったということなんでしょう。おそるべしデススト効果!

 

他にも、小島監督らしいユーモア(立ち小便ができるとか、ノーマンが「いい湯だな♫と歌い出すとか)や様々な装備品やアイテムなどが盛りだくさんで、それらが配達ゲームをより面白く演出しています。

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エンドロールが流れたら、このセリフ。

 

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笑った。

 

まとめ

面白かったです。何年振りかにゲームを予約して購入したけど、ナイスな選択だった!大塚さんが男泣きしている動画があったけれど、コナミ退社の件から今までいろんな困難があったのだろうなあと。監督お疲れ様でした!押井守監督も褒めておられます!

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そうそう、こないだデスストのTシャツを着て歩いていたらフランス人のゲーマーに話しかけられた。ちょっとの間ゲームの話で盛り上がって、小島監督が会社立ち上げの際銀行からお金を借りるのに苦労した話をすると、「日本アホすぎるでしょ!監督の作品、世界で何千万本売れていると思っているの?単価だって安くないゲームソフトをそんだけ売っているクリエイターに融資しないとかアホすぎる!」と激おこだった。熱いぞ、フランス!

 

さあ、あと1ヶ月ちょっとで今年も終わり!頑張ろう!

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デスストがやってきた!

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ついに、小島監督の独立後初となる作品「Death Stranding」が発売となった。おめでとうございます!

 

事前にネット予約していたので、まだかまだかと自宅でポーターを待っていた。夜20時過ぎにインターホンが鳴ると玄関までダッシュし、「いやあ、待ってましたよ!ありがとうございます!」と力強く感謝を伝えたが、相手はぽかんとしていた。温度差を感じた。

 

とりあえず5時間ほどプレイして、この文章を書いている。まだエピソード2で乗り物にも乗れない段階での感想。

 

映像が美しい。

さすがPS4、そして小島プロダクション!冒頭のオープニングにまず感動した。広大な自然が美しく映し出され、期待値が爆上がりした。序盤はムービーが多かったのだけど、それはまるで映画を見ているようだった。ブログの頭に貼ったノーマンの顔も本当によく出来ている。すごい。

 

配達ゲームという新ジャンル。

こんなのよく考えたなと。基本的にプレイヤーに取って、移動は退屈なものだ。お使いゲーなんて言葉もあるけど、依頼を受けてあちこち行っては帰る作業は時間も取られるし面白くもない。だから龍が如くでは、一定の歩数を歩くとポイントが入るという仕組みを導入していた。そうすることでだるい移動も利益を得る行動へと変化し、ストレスが減る。乗り物でスピードを上げるという手段もよくある。

 

でもこのゲームでは、その移動こそがゲームの肝になっている。広大なオープンワールドを、ノーマン演じる主人公サムが伝説の配達人として各地に物を運んで行く。伝説の配達人といっても、能力値的にはそこまで特殊じゃない。なので重い荷物を持てば体力を消耗するし、足元が不安定なところに行くと荷物のバランスが乱れて左右に傾いたりする。そこで適切なアクションをしないと転倒してしまう。崖から落ちれば荷物は背中から落ち、バラバラになってしまう。川を渡るときにも体力ゲージがあり、無くなってしまうと流されてしまう。とてもリアルなのだ。だから、地形をスキャンして平地で安定している足元を選んで走って行くことになる。それはまるで、私たちが山登りをするときにどのルートが安全かを確認しながら登っていく作業に近い。

 

また道の途中には、BTというお化けみたいなやつもいて、そいつらにバレると大変なことになるのでひっそり進む必要もある。結構怖い。彼らにバレないように、手で口を覆って呼吸を悟られないようにするボタンまで存在するんだから芸が細かい。

 

そんなこんながあるので、実は結構しんどかったりもする。龍が如くシリーズは一気に10時間以上やるのが私のやり方だけど、デスストはそんなに連続でプレイできない。でも、苦労して荷物を運び切った時の達成感は素晴らしいものがある。お疲れさん!みたいな。その達成感を求めて、今日もやります。

 

繋がるゲームシステム

これもこのゲームのポイント。広大なオープンワールドには、山もあれば崖も川もある。そこをたった一人で突き進むプレイヤー。結構寂しかったりもする。すると、何やら看板が立っている。近づくと、「頑張ってください」と音声が流れる。そう、これはオンラインでつながっている他のプレイヤーからのメッセージなのだ。他にも、崖にハシゴをかけておいてくれたり、BTがいるエリアを看板で事前に知らせておいてくれたり。声を出すアクションもあり、近くにプレイヤーがいる場合は返事が返ってくるのだ。

 

これ、面白い。私たちはそれぞれ孤独にコントローラーを握ってプレイしている。相手の姿は見えない。でも、うっすらと相手を感じることができるのだ。一人だけど一人じゃない。ほんのり繋がった温かさ。小島監督からのメッセージを感じる。

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ストーリーがやっぱり良い。

ネットでプレイ感想をのぞいていると、本編そっちのけで荷物回収してます!なんてのがあるのだけど、私はもっぱらストーリー渇望派。荷物はあくまで手段であって、とにかくストーリーの続きが気になる。登場キャラクターが皆魅力的で、ムービーが待ち遠しい。

 

アメリが美人!

金髪に赤い服。アメリがとても美しい!早く彼女を救い出したい!こんなブログを書いている場合じゃない、早くホログラムではない実物の彼女へ会いに行かねば!

 

まとめ

アメリに会いたい。

デスストまでもう少し!

だいぶお久しぶりな更新。気がつけばもう11月。令和元年も残り2ヶ月、大晦日に美味しいコーラが飲めるように頑張っていこう。

 

さてさて、11月といえば、小島秀夫監督最新作のDeath Strandingが8日金曜日に発売される!めでたい!

www.playstation.com

 

メタルギアソリッドシリーズは今まで全部やってきた。ただ、ストーリーは複雑なので脇に置いといて、アクションゲームとして遊んできたライト層。メタルギアは映画的なゲームでストーリーこそ重要なのに、そこをおざなりにするとは何事か!」と熱烈なファンにはお叱りを受けそうだけど、そればかりはしょうがない。でも、3はちゃんと理解して、泣きましたよ。

 

そんなライト層なので、今回のデスストも、来年になってある程度値段が落ちてきたときに買おうかなと考えていた。

 

でも、ゲームの情報を集めるうちに、考え方が変わってきた。

 

デスストは、「繋がり」を重視した新しいゲームだ。21世紀になってインターネットが普及し、オンラインゲームやSNSによって確かに私たちは繋がることができた。しかし、その繋がりは必ずしも良いものばかりではなく、匿名からの罵詈雑言、嫌がらせなども多数発生している。思想家の東浩紀さんをずっとフォローしていたんだけど、いつのまにか垢が消えていた。ツイッターにはほとほと疲れたらしい。トリエンナーレの件とかいろいろ大変そうだったし、残念だけどしょうがないか。。。

 

そんな時代に、デスストは繋がることの価値を再提案する。オープンワールドの広大な世界。その道中に休憩所や川をつなぐ橋を架けることで、他のプレイヤーが気持ちよく冒険できるような世界が作れるらしい。それらを利用すると、作ってくれたプレイヤーにいいね!が届くとか。まだプレイしていないからわからないけど、自分以外のプレイヤーのことを感じたり考えたりする時間が結構ありそう。それって面白い。この新しいゲーム体験を、他者の言葉で体験するのは嫌だ。自分で味わってみたい。じゃあ発売日に買うしかないじゃないか!

 

また、小島プロダクションの物語も良かった。小島秀夫監督といえば、日本だけじゃなく、世界的に人気があるグローバルな人だ。そんな小島監督コナミを退社し新しい会社を設立しようと資金集めに奔走。ところが、銀行はみんな融資してくれなかったらしい。個人的には驚きで、あんだけ世界中で大ヒットしたシリーズの生みの親なのに、それでもお金って借りられないものなのか。。。すると、たまたまとある銀行の役員の方がメタルギアのファンで、それがきっかけで融資を受けることができたと。オフィスビルにしても同じで、人との繋がりで借りることができたらしい。まさに「繋がり」によって作られたゲーム、それがデススト!この物語、好き。

 

さらに言うなら、そうやって出来たインディーズの組織が、AAA作品を世に放つ面白みもある。これは何としても大ヒットしてほしい!

 

というわけで、すでに予約した。ゲームを予約して買うなんて何年振りだろう。大好きな龍が如くシリーズも予約はしたことないぞ。

 

さて、ポチッと予約したらなんだか興奮してきて、そっからは毎日メタルギアのメインテーマを聞いたり、メタルギア小説や小島監督新著を読んだりしている。

 

www.youtube.com

本当に毎日聞いている。元気になる。

 

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今は亡き伊藤計劃さんの書いたメタルギアソリッド4!小説だとストーリーがしっかりわかりやすく追えていい。個人的に一番グッときたのは、雷電。彼がスネークから受け取る「若さを大事にするんだ。お前なら、まだやり直せる」は響いた。お父さんになることで、家族という居場所と生きていく方向が定まった雷電、ナイス!あとはビッグママのエヴァ、って呼んで」は、とてもセクシーでかっこよかった。

 

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創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

 

この本は、昔に出た「ぼくが愛したMEMEたち」を加筆修正し、星野源さんと監督の対談を乗せたもの。懐かしい。今本棚にある本の何割かには買った時のレシートがはさまっているのだけど、それは監督の真似。本書で紹介されている「初秋」は、今でも大事な1冊として本棚にある。スペンサーに影響を受けてランニングを始め、10キロマラソンに出たのもいい思い出。監督と星野源さんに繋がりがあるとは知らなかった。

 

あ、そうそう!新宿マルイANNEX7Fでやっているデスストイベントにも行ってきた!

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ノーマン!

 

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マッツ!

 

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ルーデンス!!

 

11時30分くらいに行ったら、もうたくさんの人がいて、みんなTシャツ買ってた。私も負けじと奮発して、2枚購入。あと1枚買えばよかった。

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そんな感じで、こっちはもう11月8日への準備は万端だ。早く金曜日が来てほしい。とっても楽しみ!

クランボルツ理論の使い方

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前回ちょっとだけ紹介した、クランボルツの計画的偶発理論。本書はその使い方を噛み砕いて説明してくれている本。150ページしかないし、図や大きな文字も多用されているので読み切るの楽チンだけど、個人的にはとても学びになる良い本だった。

 

序盤に自分の過去を振り返るワークがある。子供の頃、中高生の頃、大学生の頃、とその時々に何に熱中し、何が好きだったか、そして何を夢見ていたかを記入していく。

 

そこで私たちは気づく、自分の好みや夢はバンバン変化していくことに。一生不変なんてことはほとんどなくて、だいたい人は更新されていく。マイブームは変化していく。

 

それは悪いことじゃない。変化の分だけ豊かになるからだ。私の場合だと、子供の頃はテレビゲームに夢中だった。おかげで今、最新のゲームをプレイしてもついていくことは容易にできる(それは果たしてメリットなのか?いや、メリットに決まっている!小島秀夫監督の新作、もうちょいで発売ですね!楽しみですね!)。ある時期からは引きこもり脱出に真剣に取り組み、その過程で本を読むことや自分軸で物事を考え、成功体験を積み重ねる方法を習得した。日記を書くこともその時代に始め、それがこのブログに接続されてもいる。旅に熱中したから、今では海外に一人旅することに抵抗はないし、英語もなんとか喋れるし、海外移住をやってみたいなあという新しい夢も生まれている。

 

もう一つ気づくことがあって、それは、好きになるもののきっかけはだいたい偶然に左右されるということ。私の場合だと、テレビのコマーシャルを見た、友達から誘われた、クラスで流行っていた、親から勧められた、人から褒められた、本で情報を得たなどのきっかけが多かった。それってほぼ、偶然によるもの。予期しないものとの出会いによって、新しい世界が開かれる。偶然で私たちは作られている。

 

じゃあどうやって偶然を呼び込むのか。それがクランボルツの計画的偶発理論になります。前にも書いた通り、5つの要素があって(前回の山口周さんの用語とは若干変化がある)、

  1. 好奇心
  2. 持続性
  3. 柔軟性
  4. 楽観性
  5. 冒険心

この5つ。

 

好奇心(面白い!)→冒険(やってみよう!)→楽観(大丈夫さ!)→持続(納得いくまでやろう!)→柔軟(天狗にならない)

 

という流れが、クランボルツの理論。

 

で、本書ではこの理論を使って、売れているお笑い芸人たちを分析している。具体的に名前を出しているのでわかりやすいし、面白い。

 

ざっくりまとめると、売れている芸人たちは、しっかりクランボルツ理論5原則を守っていると。クラスで面白いと言われる人たちは全国にたくさんいて、しかしその多くは普通に大学→就職の道を行く。なので、「えいや!」とお笑い養成所コースの門をたたく時点で冒険心があると。ここでまず1ポイント。

 

そして、「俺らは絶対に売れるんだ!レギュラー番組を絶対に持つんだ!まずは継続だ!」と楽観を持って持続していく。途中で諦めてしまう人も大勢いるので、さらにここで1ポイント。

 

ここら辺になると、そこそこ売れてくることも多い。ここで、好奇心柔軟性を持ってさらに新しい芸に挑戦したり、やったことのない仕事のオファーを受けたりすることで可能性が広がる。天狗になったり仕事の選り好みをしてしまう人たちも多いので(本書ではこの例としてエレキテル連合を取り上げていた。彼女たちはコントだけでやっていきたい!目指すは志村けんだ!と自分の仕事の幅を広げず、謙虚さを忘れたので落ちてしまったと)ここでも1ポイント。

 

そうやって芸が広がってコネクションも増えてくると、だんだんいい仕事のオファーがやってくる。そして、皆が知る大物芸人になるという流れ。

 

「あいつなんておもろない!売れたのは運が良かっただけや!」という批判は、過程を見ていないと。冒険して、楽観を持って持続して、好奇心と柔軟性で自分をさらに高めてようやく手にしたオファーの、オファーだけ見てものを言っていると。なるほどなぁ。

 

さて、芸人の話を例えとして使ったけれど、このメソッドは会社員にも使える。で、そこでの競争はお笑い芸人で名を馳せるよりも楽で、2−3割の人はそこそこ成功できるらしい。つまり、夢はそこそこ叶うと。

 

というわけで、夢は生きているうちにどんどん変化し、そして普通の会社員である以上はそこそこ叶うと。まあ芸能で大成するという夢はやっぱり難しいのだけど。

 

それでも、夢はやっぱり挑むに限る。クランボルツ理論を使ってしっかり全力で夢に挑む。うまくいったらハッピーで、もし自分の才能の無さに気づいたり、どうしても無理だと思ったら、次の夢を探せばいい。だって夢は変化するから。挑んでダメだったらそれは爽やかだ。夢に挑めなかった人は、それが生煮えとなって、いつまでも引きずることになる。時にそれは人の足を引っ張る嫉妬心としてずっと残ってしまう。その状態は色々損なので、しっかり夢を代謝して、スッキリ生きていきましょう。

 

まとめ

とても薄いけれど、内容はわかりやすくシンプルで、実生活に役立つ知識だった。

 

私の課題は、持続にあるなぁ。楽観を持って持続していくことを意識しまっす!

いろいろ試しながら幸運を待つスタイル

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仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)

仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)

 

 

さあさあ、そろそろ就活も終わりが見えてきた。そんな中で読んだ1冊。

 

この本の基本メッセージはとてもシンプル。

 

仕事選びを予定調和させることはできない。

自分をオープンに保ち、いろんなことを試し、しっくりくるものに落ち着くしかない。

 

あとはその理由を説明したりいろんな引用があったりするという内容。

 

結局学者ですら未来を完全に予測することは出来ないし、これからはAIがやって来ていろんな仕事が消えては誕生するし、私たちの寿命は伸びていくけれど企業の寿命は縮んでいく。そんな21世紀では、今まで通りの「難関大学を卒業したら人生安泰!万歳!」なんて勝ちパターンは消え去ると。もっとカオスでぐちゃぐちゃした世界がやってくる。

 

そもそも人生に必勝法なんてのはなくて、たまたま20世紀後半に受験を勝ち抜けばハッピーという構造が出来上がったに過ぎない。人生は基本的に、予定調和にはいかない。何がどう機能するのかわからない。

 

だから、自分をオープンに保ち、どんどん行動量を増やすこと。仕事選びでよく言われる「好きなこと、得意なことで探そう!」なんてのも、やってみないとわからないのだからしょうがない。身軽にあれこれやって自分にしっくり来たものをやっていこうと。

 

なんでもクランボルツさんというスタンフォード大学の教授がいうには、キャリア形成の8割は偶然らしい。その偶然という運要素が強いものをいかに引き寄せるか。

 

コツが5項目あって、

  1. 好奇心
  2. 粘り強さ
  3. 柔軟性
  4. 楽観性
  5. リスクテーク

だと。いろんなことに関心を持ち、仕事がつまらないとすぐに辞めるのではなく本当に向いてないのか粘り強く試し、柔軟性を持って相手の意見やアドバイスに謙虚に耳を傾け、不本意な異動があってもきっと面白いに違いないと楽観し、自分の可能性を広げるためにリスクをとっていくと。著者の山口周さんは、好奇心が一番重要な要素だと書いている。

 

ああ、良いなあクランボルツさん。この理論で私は生きていきたい。好奇心だけなら人並みに持っている。

 

人との繋がりも重要なファクターで、ストロングタイ(強い絆)よりもウィークタイ(弱い絆)が良いきっかけをもたらしてくれるらしい。仲の良い家族や友人だと、重なるところが多いので新鮮な情報が手に入りにくいが、弱い繋がりの場合、ひょんなことから予想外の角度でチャンスが飛び込んでくると。面白いな。

 

強く印象に残ったところがあって、ピアノを自由に弾くためには、まずは制限をかけて限定的なレッスンを積み重ねる必要があると。それと同じように、将来自由に生きていきたいのなら、若いうちに会社に隷属して力を獲得せよと。ああこれはそうかもしれないなと、若くない私は思うのであります。未来の自由のために、現在の不自由に耐える。その発想はなかった。いやしかし、自分にできるかというと、なんとも言えない。とりあえず頭の片隅に置いておこう。

 

今後の方針としては、今まで通り面白い人や物や情報をオープンに追い求めながら、どっかになんとか滑り込んでお給料をいただく生活を。

 

もう一踏ん張りや。