ほぼ日の読み物を漁るのが趣味の一つだ。
先日21周年を迎えたほぼ日が、入り口としてオススメの記事をいくつか紹介してくれている。
その中でふらっと読んだ横尾忠則さんの記事がとても興味深かった。他の記事も読み、本も1冊読了した。
本当に恐れ多いのだけれど、シンパシーを感じた。共感できる箇所が多かったし、また真似したいなぁと思うところも見つかった。
早速ツイッターをフォローすると、谷中で個展が開催されているという情報を得た。7月6日までだという。
なんてラッキーなんだろう!東京に住んでいて良かった!行こう!
ってことで、随分前置きが長くなりましたが、行ってきたのです。
場所
私は鶯谷から向かったけれど、公式を見ると日暮里からの方が近いようです。
ほぼ日の記事にも出てきた、横尾さんの自画像。大きくて、力強い。近くでまじまじ眺めてしまった。よくこんなものが描けるなあ。
絵の見方がわからない。だからあまり美術館には行かない。みんなどうやって見ているのだろうか。。。とかぐだぐだ考える必要はないらしい。ただ感じればいいと。なるほど。。。
真ん中にいるのはエジソンです。好き。
絵を見てまず思うのは、「なぜこの絵を描きたいと思ったのだろう」という動機の部分で、でもそんなのはわからない。本人だってわかっていないかもしれない。そういう箇所に、フィーリングじゃなくてロジックで向かっていこうとするからダメなんだろうなあ。
気持ちを言葉にすることや、言葉を使って説明することが好きな私に、やっぱり絵は難しい。
そんな私でも、この個展の空間はすごく居心地が良かった。許されるのなら、机と椅子を持ってきて、ゆっくりコーヒーでも飲みながら文章を書いたり考え事をしたいなと思った。
横尾さんから学ぶこと
横尾さんは自分自身のことを、「かなりの面倒臭がり屋で自分勝手。他者にあまり関心がなく、飽きっぽい」と話している。シンパシーを感じる。
また、破壊が好きでそれをしないと息苦しいし前進できないという箇所にも共感した。私は物を捨てることが好きで、よく捨てる。ものが少ない空間は居心地がよく、頭もクリアになる。「捨てる」と「破壊」は少し違うけれど、でも似たようなものだ。親近感を覚える。
そんな横尾さんが「無頓着」を勧めていた。理屈をこねないで、無頓着に生きること。こだわりを減らすこと。
この点では、横尾さんと正反対だ。私は理屈が好きで、納得のいかないことに対しては反論したり、説明を求めるという癖がある。こだわりもいくつかあって、頑固な側面がある。
でも、もう少し頭や心を柔らかくするべきなのかもしれない。右脳的な能力も身につけた方が人生は豊かだし、最近自分に疲れてきた。
無頓着に生きよう!と決めて生きれるものではないけれど、徐々に緩めていけたらいい。
個展、7月6日までです。居心地がいいです。ぜひ。