学生時代は我慢が得意だったはずなのだけれど、ここ数年はすごく苦手になっている。
その姿勢は、甘えだとかわがままなんて言われることもある。でもやっぱり、我慢はなるべくしないほうがいい。なぜなら、反動が来るからだ。
例えば、ダイエット。「今日から真剣に痩せるぞ！」と決めて、普段甘いものが大好きな人間が一気に糖分を断ったとしよう。そしたら何が起こるかというと、不機嫌になり、生活にノイズが生まれる。そんな時に限って恋人と揉めたとか上司に理不尽な対応されたなんてアクシデントが発生。すると人の心理には反動が来る。
「もう知らねえよこんちくしょー！」
そんで、やけ食いが始まる。反動の力は恐ろしい。
例えば、人間関係。思っていることを言わない癖がついている人は、ストレスを感じても笑顔を引きつらせて笑い、なんとかやり通す。しかしそれが蓄積され続けると、ある時いきなり怒鳴り散らしたり、SNSをブロックする。これも反動。
先日、youtuberのカジサックと評論家の宇野常寛さんがホリエモン祭りで揉めた。お笑いのいじりのノリに宇野さんが嫌悪を示し、途中で帰ってしまったというもの。
宇野さんに対して賛否両論が巻き起こっているけれど、私は帰って正解だったと思っている。もし帰らずに最後までストレスを感じながら出演していたら、終わった時に彼はものすごい量の憎しみや怒りをカジサックに持ったと思う。感情的なツイートをしてしまったかもしれないし、カジサックどころか、もうお笑い芸人とは一切付き合わない！なんて極端な発言が飛び出したかもしれない。
怒りは小出しにすべきだし、ストレスをギリギリまで蓄積してしまうとろくなことがない。傷が大きくなってトラウマのようになってしまったり、もう相手と関係修復ができないレベルまで怒りが育ってしまったり、あるいは爆発することで事件沙汰になってしまうかもしれない。
我慢はしないこと。どうしてもしなくてはいけない時は、我慢しているなあという自覚を持つこと。そしてどこかで自分を緩めること。
