atoiuma’s blog

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インドネシアには、ゴトン・ヨロンがある

さてさて、6月最終日だ。来月には念願のインドネシアへ!

 

というわけで、今回はインドネシア本の感想。

インドネシア駐在3000日

インドネシア駐在3000日

 

 

1993年から3000日も駐在していた坂井さんの記録。情報が古いところもあるけれど、楽しく読めた。強盗に襲われた経験なんかも書いてある。

 

いくつか面白かったところメモ。

 

名字がない!?

まず、名前。なんでもこっちの人は、名前をどんどん付け加えていくらしい。例えば成人式などの節目や、運悪く事故にあった時など。なので、名前を3つ持っている人もいる。なので初対面の時にはお互いに「どの名前で呼べばいいですか?」という会話が行われる。生まれながらの名前がいいのか、最後につけた名前がお気に入りなのかは人によると。面白い!

 

さらに驚くべきことに、名字がない人がいるらしい。ファミリーネームがないというのは初めて聞いた。で、名字がないからこそ家族や親類のつながりが強いのではと著者は書いている。お財布には大体家族の写真が挟まっているとのこと。面白い分析。ちなみに私、財布に入れるどころか、そもそも家族の写真を持っていないわ。。。

 

日本人が手で物を食べてみると。。。

インドネシア家庭では、スープ以外手で食べる。(普段はスプーンとフォーク)そっちの方が自然で美味しいそうだ。著書がこれを真似してやると、口の右側に寄っちゃってほっぺたが汚れてしまい、ちゃんと食べるのに苦労したとあった。面白い!確かに私たちはずっと道具を使っているので、手で食べる距離感を脳が忘れているのかもしれない。もちろん現地で試します!いやでも、2019年だし、カルチャーが更新されているかもしれないな。

 

ちなみに、インドネシアでは左手が不浄の手になるそうです。。。握手とかは右手で。でもこれ、本当に守られているのだろうか。それも確かめてこよう!

 

ちなみにちなみに。庶民レストランを訪れた時の大事な心構え。食事前に、スプーン、フォーク、そしてお皿を備え付けのティッシュペーパーで拭きましょう。結構お腹が下るようなので、衛生面には注意をこの教えは、タイでもよく聞いたし、現地の人は当たり前のようにやっていたなぁ。

 

インドネシア流じゃんけん

suit(スイット)はインドネシアのじゃんけん。

ガジャ、スムット、オラン (gajah, semut, orang) 象、蟻、人間。

蟻は象に勝ち、象は人間に勝ち、人間は蟻に勝つ。

親指あげる(いいねマーク):象

人差し指あげる:人

小指あげる:アリ

 

小指あげるって面白い。これも現地の人とやってみよう!

 

埒があかないので、ラチを開けよう。

(laci)はインドネシア語で「引き出し」。はい、それだけ。

 

 

おかゆになってしまったご飯(ことわざ)

覆水盆に返らずの意。nasi sudah jadi bubur. ナシー スダー ジャディ ブブール

面白い。おかゆ(bubur)は、朝食によく食べられるポピュラーメニューらしいです!

 

子供が大好きな国民性

同居する兄弟、お手伝い、親戚に囲まれた大家族で育つインドネシア人は、人懐っこい人が多い。子供を見たら、まずは一緒に遊ぶと。

 

レストランに行くと、スタッフがお客の子供と戯れる。面白いのが、その際待たされている他の客は怒らないと。多少仕事から離れても、子供に構う時間が許容されている。国全体が子供を慈しむカルチャーをまとっているのだ。なので、子供連れでレストランに行ってもストレスがないそう。すげえ。日本とは違います。

 

イスラム教徒用の小便器

イスラム教徒用の小便器には、中央に蛇口がついているらしい。ボタンを押すと、便器洗浄の水と同時に、その蛇口からも水が出ると。何をするのかというと、便器じゃなくて、男性のものを洗うのだと。初耳。出会う機会があると嬉しい。

 

ゴトン・ロヨン

インドネシアには、稲作文化から生まれたと言われる「ゴトン・ロヨン  gotong royong(相互扶助)」がある。困った時は助け合う。

 

年金、保険制度が未熟なインドネシアは、入院などの急な出費が必要になった時、カンパを集める。大きい会社にいると、週に何度もカンパ箱が回ってくる。みんな余裕がない中で、当然のように寄付をする。

 

押し屋、渡し屋、傘小僧

大雨と強風で浸水し、動けなくなってしまった自動車。そこに突如として現れる少年。グッと車を押して避難場所まで移動させる。彼らは「押し屋」と呼ばれる。

 

その他にも、洪水で孤立した人を2階から避難させるための「渡し屋」、急な雨の時にすっと横から現れて、傘を差し出し、目的地まで案内してくれる「傘小僧」。

 

なんて逞しいのだろう。困難をチャンスに変えている。今の時代にまだ存在しているのかわからないけれど、傘小僧には会ってみたい。

 

まとめ

子供大好きな国民性といい、ゴトン・ヨロンといい、懐の深い国というイメージが湧いてきた。早く訪れてみたい。

 

前に読んだインドネシア本の感想。

hirosweets.hatenablog.com