phaさんに会った
先日、南阿佐ヶ谷で行われたphaさんの新刊発売イベントに参加して来た。
ニートの歩き方を読んで以来のファン。実際に会うのは今回が初めて。ドキドキして向かった。閉店ギリギリだったけど、なんとか間に合った。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ドアを開けたら、いた。本物が、いた。おおおおお。テンション上がるぜ。
ちょっと緊張しながら、
一人暮らしはどうですか?
熱海の文章良かったです
引きこもりから脱出したての時にニートの歩き方読んで感銘を受けました
そんな私も来月から就職です
まあすぐやめるかもですけどね〜
なんてベラベラ喋ってしまった。
「あまり頑張りすぎないでくださいね」とphaさん。
すると、隣にいた方が
「俺は就職して2週間でやめたけどね」と。
それに対してphaさん、
「そんなもんですよ」
なんて静かで緩いんだ。phaさんの落ち着きっぷりすごい。
可愛い脱力系のサインを頂いた。頑張れ!が溢れている世界の中で、がんばりたくないっていいなぁ。
本の感想
この本は、幻冬社のplusで連載していたエッセイを加筆修正したもの。
phaさんの言葉には嘘がない。正直に飾ることなく自分の生き辛さを文章にしている。柔らかく、時にユーモラスな文体は、脱力して読めるから好き。で、結構共感するところも多い。
例えば、「話しかけてくる奴は全部敵」の回。外で声をかけられるのが苦手とあるが、私もそうだ。ティッシュ配りならまだいいが、コンタクトレンズの広告を配っている奴は許せない。そんなのいらないわ!特に両手が塞がっている時に作り笑顔で「お願いしまーす」と言われると、その無神経さに震える。風俗のキャッチなんて論外。行きたきゃ自分の意思で行くわ!どいつもこいつも俺の世界に入ってくるな!って思う。
そういえば、バリ島でも道を歩いているだけであちこちから「taxi!taxi!」と声をかけられ、随分とストレスを感じた。だから、必要だったらこっちから声かけるって!
他にも、「不意打ちが怖い」「自分のことしか書けない」の回も共感。電話の着信はエネルギーがすり減る。コールセンターの仕事はそれがストレスで続かなかったし、このブログはもう自分のことだらけだ。自分の流れが中断されるのがすごくストレスとあるが、私もそう。だから、大した用事もないのにこちらの注意を引きつけようとしてくるかまってちゃんが本当に苦手。前のバイト先ではそれでひどく疲弊した記憶がある。次の職場では出会わないことを祈る。。。
基本的に、元気だったり調子がいい時には、phaさんの本は読まない。疲れていたり、落ち込んでいたり、日常に希望が足りない時に読むと、癒されたり視点がくるっと変わって楽になる。似たような感想を持っている人は多いと思う。
かつて日本一のニートと呼ばれていたphaさんだけど、今ではたくさんの本が出版されている立派な作家さんだ。最近では、phaさんの代名詞とも言えるシェアハウス生活をやめて、一人暮らしを始めたらしい。意外。結構快適らしい。
「つがいになれない」の回で、誰かと一対一で住むのは無理だとあった。でも、今はもうシェアハウスじゃなくて一人暮らしだ。環境が変わると人間も変わる。そのうち、結婚報告もあるかもしれない。ないかもしれない。phaさんがこれからどう変化するか、それがどのように文章に現れるか、とても楽しみ。
phaさんに会えたし、サインもらえたし、本も面白かったし、いい夜だった。