atoiuma’s blog

人生あっという間。マイペースにおもしろく。

初正社員の日

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ついに、この日がやってきた。

 

満員電車が苦手なので、早起きして朝6時過ぎの電車に乗った。そしたら座ることに成功し、素晴らしいスタートを切った。

 

7時前には職場の最寄駅に到着。マクドに入って英語の勉強やら読書やら。意外にたくさん人がいて驚いた。

 

職場に到着。みんなバッチリスーツにネクタイを締めている。え、こんな暑いのに、ジャケットを着てくるのか?服装の指定はなかったし、半袖シャツじゃまずいのか?

 

正解は、私ではなく彼らであった。写真撮影をすると言われ、ネクタイジャケット無しの私は、後日撮り直しになった。そういうものなのか。

 

研修が始まった。まずは、自己紹介だ。驚いたのは、みんな自己紹介の内容がほぼ一緒なこと。食べることが好き、ダイエットしています。この2つを多くの人が口にした。もちろん嘘を言ってるわけじゃないだろうし、それがダメなわけでもないが、みんな同じすぎて全く記憶に残らなかった。そうか、みんなそんなに食べることが好きなのか。そんなに太っていることが嫌で、スリムになりたいのか。旅行が好きですという人はいなかった。

 

書類を書いたり、テストがあったり、あーだこーだ。その中に、ビジネスマナーの授業というものがあった。

 

メールの書き方、名刺の渡し方云々。

 

この時間が、初日一番の難関だった。なんというか、「しゃらくせえ!」のである。そんなに細かいことまで決まってるのか。それが「礼儀」であり「マナー」であって、それができないことは無礼とされ、会社の信用を落とすと。

 

社会人をやっている人からすればそんなのはもう無意識レベルで行うものかもしれないが、そういう世界に全く縁のなかった私は、すごく息苦しく感じた。ああ、きっとこのルールに厳しい上の世代とかいるんだろうな。

 

「おい、お前の方が身分が下だろ!下の者が先に名刺を差し出すのがマナーだろ!おいおい、そんな渡し方あるか?もっと下から渡せよ!」

 

就活において、ビジネスキャラを持っている人が強いと聞いたことがある。つまり、家族や友人に会うような自分で営業先には行かないでしょうと。モードを変えて、ビジネスキャラで商談に向かうのだ。その話を聞いた時、自分が就活で負けまくった理由がわかった気がした。私にそのキャラは存在しない。

 

ビジネスマナーの授業を受けて、これはビジネスモードを作って「演じる」必要性を感じた。生身の自分ではとてもじゃないが、こんなくだらないことはやってらんないぞと。

 

とりあえずラッキーだったのは、隣に座った同僚と話が弾み、研修後にお茶に行けたこと。2時間くらいずっと喋っていた。好奇心を持っている人と話すのは楽しいし、何より楽だ。

 

引きこもっていたり、バックパッカーをしていた人間が、正社員になることで何を感じるかに自分ごとながら関心がある。だからその辺は、細かく記録していくつもり。ビジネスマナーの違和感は数ヶ月もすれば消える一時的なものなのか、それともいつまでたっても消えないものなのか。

 

今は適応に努める。「新しい国に移り住んだので文化が違うのだ」と妄想しながら取り組むと、ちょっと楽しかったりもする。