atoiuma’s blog

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人生の勝算を読んで

85冊目。

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 SHOWROOM代表の前田裕二さんの本。

 

何度か動画で見かけたことがあって、印象としては爽やかなイケメン。相手の話も気持ちよく聞ける感じがいい人。石原さとみとも付き合っているとかいないとか。

くらいの軽い認識だったのだけど、この本を読んで大きくひっくり返った。

爽やかな外見とは真逆のゴリゴリマッチョな人。8歳の頃にお母さんを失くすだけで大変過酷なのにその逆境に負けず、自分でギターを弾いて路上でお金を稼いだり、証券会社に入社してからは毎日朝4時30分に出社して1位を目指してみたり、そのために裸踊りまでしたりとやってることがぶっ飛んでいる。真似しろと言われてもできない。そりゃこんだけやれば人生勝てるよっていうくらいにハードなことをやっている。みんな大好き石原さとみが惚れたのもわかる(どっちがアプローチしたのかは知らないけど)。

 

いやー、すごい人もいたもんだ。

 

すごい人といえば、前田さんが証券時代にメンターとした宇田川さんのエピソードが好きだ。彼はとても優秀な人で、個人で行けるところまで成績をあげ、トップの世界を見てしまったと。あまりにすごすぎて、宇田川さん本人が「かめはめ波も出せるんじゃないか」と思っていたくらい。

 

しかし個人で到達したトップの世界は満足できるものではなかった。もっともっと大きな世界、素晴らしい世界を見たい。そこで彼は個人プレイからチームプレイに切り替えた。部下の面倒をよく見て、勉強会も開いた。また、多くの人のサポートが必要だと感じ、とにかく会う人を好きになるよう努めた。名前を覚え、挨拶をし、好意を伝えた。その結果、多くの人が気にも留めない受付の女性からも好感を持たれる人材となった。

 

私自身警備業で受付や立哨をやっていたことがあるのでよくわかる。ほとんどの人って、挨拶しないんですよ。それは肩書きが上の人でも同じ。なーんだ、世の中ってそんなもんなんだと勉強になった。だからこっちも虚しくなってきて、で、それに慣れて惰性になっていく。でもたまに、しっかり挨拶してくれる人がいるんですよね。するとこっちも気持ちがいい。そりゃ好感度もあがるし、なんかあれば協力できることはしたくなるのが人情ってもの。そこんとこをよくわかってる宇田川さんはやっぱりスーパーサイヤ人だし、それに憧れて一挙手一投足を真似た前田さんの感じの良さもそこから来ているんだろう。

 

友人から勧められて読んでみたわけだけど、当たりでした。人を好きになるよう意識するという習慣はすごく良いと思う。